玉蔵院|足立区保木間にある真言宗豊山派寺院

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寶珠山玉蔵院|荒綾八十八ヶ所、新四国四箇領八十八ヵ所、武蔵国八十八ヶ所

玉蔵院の概要

真言宗豊山派寺院の玉蔵院は、寶珠山玉蔵院如意寺と号します。玉蔵院は、九州出身の空眼法師が、文明18年(1486)に創建したといわれます。荒綾八十八ヶ所霊場64番、西新井組中川通四箇領八十八箇所83番、武蔵国八十八ヶ所霊場38番札所です。

玉蔵院
玉蔵院の概要
山号 寶珠山
院号 玉蔵院
寺号 如意寺
住所 足立区保木間4-29-16
宗派 真言宗豊山派
葬儀・墓地 -
備考 荒綾八十八ヶ所霊場64番札所



玉蔵院の縁起

玉蔵院は、九州出身の空眼法師が、文明18年(1486)に創建したといわれます。

足立区仏教会資料による玉蔵院の縁起

玉蔵院の創建は、九州出身の空眼法師と名のる者が、笈を負って巡行し、この地に小庵を結んだのが始まりであるという。時に文明18年(1486)であるといわれている。
保木間の地名は、むかしこの地一帯は、低地で水難が多く、村民は小川に杭を打ち込んで保護したことから保木間と名付けられたという。
本尊は、開運地蔵菩薩で、秘佛、瓔珞を具し、立高32cm、江戸上期の入佛で宮殿内に安置されている。
参道には、舟型光背を浮彫りした六地蔵尊、寛延2年(1749)7月吉日、保木間村願主法厳建立があり、境内には寛政9年(1797)11月吉日建立の庚申塔ならびに天保13年(1842)3月21日、新四国83番「弘法大師」の石塔があり、願主保木間村となっている。
東西6間、南北5間の本堂は、昭和37年に改築されたが、当時の「欄間」竜の彫刻は、復元保存されている。天保3年10月吉日、寶珠山住、英玄房良伝代求の記名がある。

足立風土記資料寺院明細による玉蔵院の縁起

中本寺西新井大師総持寺末 東京府管轄武蔵国足立郡保木間村 宝珠山玉蔵院
創立年暦并開山不詳、香衣一色着用寺格。
第25世空眼、壬申62歳。筑後国久留米領下妻郡今寺村農中村小右衛門次男、文政2年2月21日同国同郡同村於光明院得度、明治3年4月15日当寺入寺、本山留学12ヶ年。以上僧一人。
境内、1反2畝歩、但除地。檀家、42軒。門末、無之。庵室等、無之。

新編武蔵風土記稿による玉蔵院の縁起

(保木間村)
玉蔵院
寳珠山如意寺と號す、本尊地蔵を安ず、開山は文明の頃と云傳ふ、境内に文明十八年五月朔日、教存禅門と彫し古碑あり、此碑故に文明の開闢とは云へるにや。
(新編武蔵風土記稿より)

玉蔵院の周辺図