井田神社。川崎市中原区井田中ノ町の神社

猫の足あとによる神奈川県寺社案内

井田神社。平安時代末期には既に創建、旧神明社

井田神社の概要

井田神社は、川崎市中原区井田中ノ町にある神社です。井田神社は、武蔵国稲毛本荘検注目録に「平治元年(1159年)御検注定、井田郷鎮守神田三段」と記載されており、平安時代末期には既に創建していたといいます。江戸期には神明社と称しいていたといい、明治41年村内の杉山神社、第六天社、伊勢宮、御嶽神社、上八雲神社、下八雲神社を合祀し天照皇大神宮と改称したといいます。

井田神社
井田神社の概要
社号 天照皇大神宮
祭神 大日孁命、五十猛命、面足命、惶根命、日本武命、須佐之男命
相殿 -
境内社 -
祭日 十月第一日曜日
住所 川崎市中原区井田中ノ町13-24
備考 -



井田神社の由緒

井田神社は、武蔵国稲毛本荘検注目録に「平治元年(1159年)御検注定、井田郷鎮守神田三段」と記載されており、平安時代末期には既に創建していたといいます。江戸期には神明社と称しいていたといい、明治41年村内の杉山神社、第六天社、伊勢宮、御嶽神社、上八雲神社、下八雲神社を合祀し天照皇大神宮と改称したといいます。

新編武蔵風土記稿による井田神社の由緒

(井田村)太神宮
村の南の方字御伊勢臺にあり、村の鎮守とす、社は二間に三間東向、前に木の鳥居をたつ、例祭九月十六日以下の三社を合せて村内四社と稱す、以下三社の祭も當社と同日にて次第を定め、年々一社づつまつれり、駒林村金蔵寺
神明社
村の中央にあり、社二間に二間半南向なり、前に木の鳥居をたつ、村内四社の一なり、例祭は既に上に辨せしごとく下の二社も同じ村持。
第六天社
村の中字菩提木にあり、社九尺四方東向なり、前に木の鳥居をたつ、古は社頭に菩提樹の大木ありしが今は枯て圍三丈ばかりの株のこれり、其めくりに芽生せりゆへにこの地の字をも菩提樹とよべり
杉山社
村の北の方にあり、この社あるを以、名をも杉山と呼ぶ、これも村内四社とて村民尊敬するその一なり、二間に三間の社にして南向なり、前に木の鳥居を立村持
末社稲荷社。本社の西にあり小祠。
十二天社二ヶ所
その一は字東町にあり西向なり、これを上の十二天と呼ぶ、その一は字和田にあり東向なり、これを下の十二天と呼ぶ、例祭は二月十二日互に隔年に行ふ村持
御嶽社
字丸山にあり、社五尺四方東向なり、駒林村金蔵寺持(新編武蔵風土記稿より)

神奈川県神社誌による井田神社の由緒

創立年代は詳らかでないが、近年発見された武蔵国稲毛本荘検注目録の中に、平治元年御検注定、井田郷鎮守神田三段と書かれており、平安時代に鎮座していたことが判明した。明治四十一年村内の杉山神社、第六天社、伊勢宮、御嶽神社、上八雲神社、下八雲神社を神明社に合祀し天照皇大神宮と改称し現在に至る。(神奈川県神社誌より)


井田神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 神奈川県神社誌