専心寺|港区白金にある浄土宗寺院

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松宮山専心寺|光町、三葉坂由来の松、西方三十三所観音

専心寺の概要

浄土宗寺院の専心寺は、松宮山三葉院と号します。法蓮社傳誉利道和尚(寛永元年1620年寂)が開山となり創建したといいます。徳川三代将軍家光が鷹狩りの際当寺に立ち寄り、当寺の松を三葉松と名付けたことにより、当寺前の坂を三葉坂(三鈷坂)、当町会名を三光町と称すようになったといいます。(現在活動していませんが)西方三十三所観音28番です。

専心寺
専心寺の概要
山号 松宮山
院号 三葉院
寺号 専心寺
住所 港区白金2-1-43
宗派 浄土宗
葬儀・墓地 -
備考 -



専心寺の縁起

専心寺は、法蓮社傳誉利道和尚(寛永元年1620年寂)が開山となり、念佛寺として創建したといいます。

新編武蔵風土記稿による専心寺の縁起

(麻布領白金村)専心寺
境内除地150坪、年貢地1730坪。村の南の方三葉坂の上にあり。浄土宗芝増上寺末松宮山と号す。開山法蓮社傳誉理道和尚、寛永元年2月15日寂す。本堂6間に5間、本尊は阿弥陀如来の座像、長2尺5寸恵心僧都の作なり。
三葉太神宮。社は廃していまだ再建ならず。神体は庫裡に置。木像にして長5寸5分。
観音堂。門を入て左にあり。2間四方。本尊観音は坐像にして長4寸余作人知ず。
三葉松。古松は枯て後年植継しものなり。太神宮の神木と云。古くより此松ありしゆへ門外の坂を三葉坂と云。(新編武蔵風土記稿より)

「芝區誌」による専心寺の縁起

専心寺 白金三光町五百七番地
増上寺末、松寶山と號する。白金村に創建し、江戸時代には屡〃類焼の災厄に逢つた。開山傳譽上人利道は寛永元年二月入寂した。西方二十八番観音を安置する。(「芝區誌」より)

境内石碑による専心寺の縁起

宗教法人専心寺縁起
院号ヲ三葉院山号ヲ松宮山寺号ヲ専心寺ト称シ浄土宗ナリ
創建年月ハ不詳ナレ共寛永甲子元年二月開山傳誉上人利道和尚入寂セルヲ記ス事ヲ以テ寛永以前ニ創建セルハ詳也
一心専念弥陀名号ト称シ当寺ヨリ念佛寺トシテ有名ナルヲ以テ専心寺ト名付シナラン
寺内ニ観音堂、厄除大師、稲荷大明神、三葉大神宮アリ
特ニ門前ノ老松一株有リ三鈷松ト称シ徳川三代将軍家光公鷹狩ノ折此ノ松ヲ賞愛シテ此ノ称呼ヲ与ヘタリト傳フ
三葉松ナルヲ此テ名付シナラン歟、本寺ノ前ヲ走ル坂道ハ元此ノ松ニ因ミテ三鈷坂ト称スルニ至リシモノ也
町名三光町モ亦此ノ松ノ称呼ニ起因スルモノ也
昭和甲子五十九年二月建立 第二十一世諦誉民譲 第二十二世法誉堯海(境内石碑より)


専心寺の周辺図


参考資料

  • 「芝區誌」
  • 新編武蔵風土記稿