鷺栖神社。行田市門井町の神社

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

鷺栖神社。旧称神明社、鷺巣大明神

鷺栖神社の概要

鷺栖神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿によれば、正徳2年(1712)に太井村を太井村・門井村・新宿村・棚田村の四村に分村したということから、正徳2年(1712)年頃までには村落が成立、当社の前身である神明社も創建したものと推定できます。この神明社は、鷺が飛来し営巣するようになったことから鷺巣大明神と称せられたといいます。明治2年に鷺栖神社と改め、神仏分離により伊奈利神社、山神社、塞神社を合祀、平成3年に境内社殿を一新しました。

鷺栖神社
鷺栖神社の概要
社号 鷺栖神社
祭神 日本武尊
相殿 大日孁貴命、月読命、大国魂命、志奈都比売命、水分神
境内社 伊奈利社、三峰社、道祖神、塞神
祭日 夏祭8月18・19日
住所 行田市門井町1-104-2
備考 鷺巣大明神



鷺栖神社の由緒

鷺栖神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿によれば、正徳2年(1712)に太井村を太井村・門井村・新宿村・棚田村の四村に分村したということから、正徳2年(1712)年頃までには村落が成立、当社の前身である神明社も創建したものと推定できます。この神明社は、鷺が飛来し営巣するようになったことから鷺巣大明神と称せられたといいます。明治2年に鷺栖神社と改め、神仏分離により伊奈利神社、山神社、塞神社を合祀、平成3年に境内社殿を一新しました。

新編武蔵風土記稿による鷺栖神社の由緒

新編武蔵風土記稿には神明社、合祀したという山神社ともに徳円寺持として記載されています。

神明社
徳円寺
山神社
持前に同(新編武蔵風土記稿より)

境内石碑による鷺栖神社の由緒

当社は古くから神明社と称し日本武尊を主祭神として元荒川堤の杜に鎮座していたが、いつの頃からかこの社に鷺が飛来し営巣するようになったので鷺巣大明神と称せられた。
下って明治2年に鷺栖神社と改め、神仏分離により伊奈利神社、山神社、塞神社を合祀した。地区住民の総鎮守として慶長年中に社殿を建立して信仰されて来たが社殿の老朽化が著しく平成2年4月社殿建設委員会を組織し境内総合整備計画の協議を行い氏子各位の協賛を得て社殿及び諸施設の形態を整えるべく平成2年11月工事に着手し平成3年12月完成した。
時恰も行田市都市計画事業により区画整理が行われ以来氏子崇拝者は増加の一途を辿って居ります。
茲に社殿改築並に諸施設竣工記念にあたり地区住民のより処として末長く平和で豊かな明るい郷土として発展することを期待し記念の碑文といたします。(境内石碑より)

埼玉県神社庁「埼玉の神社」による鷺栖神社の由緒

当地は荒川左岸の元荒川水源地近くに位置する。
「明細帳」によると古くから当社は、神明社と称し、堤の杜に鎮座していたが、いつのころからかこの杜に鷺が飛来し、営巣するようになったため棚田村の鷺栖神社(現棚田神社)を分霊して鷺宮大明神と称し、慶長年中に社殿を建立したという。
下って正徳年間、当地は大井村から分村して門井村として独立したため門井村の鎮守となり、新たに伊勢神宮に倣い月読神社・荒魂神社・風神社・水分神社の諸社を本殿に配祀した。
明治2年に社号の鷺宮大明神を鷺栖神社と改め、更に神仏分離により徳円寺境内にあった伊奈利神社を当社境内に移し、同四一年には字山神の山神社及び塞神社を合祀した。
主祭神は日本武尊で、配祀神は大日孁貴命、月読命、大国魂命、志奈都比売命、水分神、合祀神は八街彦命・八街姫命・久那斗命・大山祇命である。当社は地理的な関係から農耕・治水の神として奉斎したものと伝えられる。(埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)


鷺栖神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)