全棟寺。川口市東本郷にある浄土宗寺院

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全棟寺。大河彦右衛門が開基、太田備中守輝資が中興開基

全棟寺の概要

浄土宗寺院の全棟寺は、栄室山松光院と号します。全棟寺は、大河彦右衛門(法名榮室全棟、永正7年1510年寂)が開基、源證(天文5年1536年寂)が開山となり延亨年間(1489-1491)に創建、その後太田備中守輝資(法名資観院源譽功應道智、慶長8年1603年卒)が中興開基、了覚(正保4年1647年寂)が中興開山したといいます。天正19年(1591)寺領15石の御朱印を拝領、徳川家康・秀忠・家光も遊猟の際には当寺へ立ち寄ったといいます。

全棟寺
全棟寺の概要
山号 栄室山
院号 松光院
寺号 全棟寺
本尊 阿弥陀如来像
住所 川口市東本郷868
宗派 浄土宗
葬儀・墓地 -
備考 -



全棟寺の縁起

全棟寺は、大河彦右衛門(法名榮室全棟、永正7年1510年寂)が開基、源證(天文5年1536年寂)が開山となり延亨年間(1489-1491)に創建、その後太田備中守輝資(法名資観院源譽功應道智、慶長8年1603年卒)が中興開基、了覚(正保4年1647年寂)が中興開山したといいます。天正19年(1591)寺領15石の御朱印を拝領、徳川家康・秀忠・家光も遊猟の際には当寺へ立ち寄ったといいます。

新編武蔵風土記稿による全棟寺の縁起

(本郷村)全棟寺
浄土宗、榮室山松光院と號す、もとは知恩院の末なりしが、貞享四年埼玉郡加倉村浄國寺末となれり、天正十九年寺領十五石の御朱印を賜ふ、當寺は延徳年中の草創にして、開山源證天文五年十一月十一日寂す、開基大河彦右衛門は元大和國の人なりしが、當寺に来り住居す、永正七年八月十日死せり、法名榮室全棟と云、其後太田備中守輝資中興し僧了覺を中興開山とす、了覺は正保四年三月二日寂せり、輝資は道灌が曾孫にて小田原北條氏に仕へ、晩年當所に住慶長八年四月十七日卒す、資観院源譽功應道智と諡す、近頃に墓碑を建て境内にあり、銘は享和二年古賀撲撰す、相傳古東照宮此邊御遊猟の時数度成せられき、當寺御座所及び御茶屋など御造営あり、又台徳院殿・大猶院殿も御々成せたまひしと、今に其時の御座所なりとて、八畳敷の一間存すれど、人の入ることを禁ず、又境内の井の清冷なるを御稱美ありしにより、折々献ぜしことありといふ。
鐘楼。寛永十一年鋳造の鐘をかく。
稲荷社、愛宕社、天神社、浅間社。
行信庵。當寺六世の僧全通が造立なり。
地蔵堂。(新編武蔵風土記稿より)


全棟寺の周辺図