池元院。鴻巣市加美にある日蓮宗寺院

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

池元院。文政4年に妙見堂として建立

池元院の概要

日蓮宗寺院の池元院は、妙見山と号します。池元院は、尼僧清水妙宣が文政4年(1821年)当地に建立した妙見堂(後に祖師堂)の地に、妙福寺第19世日正上人が宝暦8年(1758年)に創建した妙福寺塔頭池元院が移転し、妙見山池元院と号したといいます。

池元院
池元院の概要
山号 妙見山
院号 池元院
寺号 -
本尊 大曼荼羅
住所 鴻巣市加美2-7-76
宗派 日蓮宗
葬儀・墓地 -
備考 -



池元院の縁起

池元院は、尼僧清水妙宣が文政4年(1821年)当地に建立した妙見堂(後に祖師堂)の地に、妙福寺第19世日正上人が宝暦8年(1758年)に創建した妙福寺塔頭池元院が移転し、妙見山池元院と号したといいます。

新編武蔵風土記稿による池元院の縁起

(南埼玉郡小林村妙福寺項)
塔頭 地現院(新編武蔵風土記稿より)

「鴻巣町史」による池元院の縁起

妙見堂
字割符今の賀美町に在り、文政四年信徒の結合により創建し、爾後盛衰ありしも能く堂宇を存す、嘉永年中に寺格不備なるの故を以て幕府の當時取拂はれんとせし其際、本宿坪山武右衛門等協議の上西京北岩蔵石座南御殿法圓山實相院證光寺より妙見大菩薩の尊像を請ひ安置して本尊となし、證光寺末に屬しがらくも存するを得たりと云ふ、是より以降祖師堂を改めて妙見堂と云ふ、大正二年信徒努力して再建せしもの現在の本堂なり。(「鴻巣町史」より)

「埼玉宗教名鑑」による池元院の縁起

池元院(日蓮宗)
当院は宝暦8年(1758年)、妙福寺第19世の日正上人の創立であり、妙福寺の塔頭寺院である。当時は観世音菩薩を本尊とし、60年目毎に開帳を執行し、近隣より多数の参詣者が集り賑いを呈していた。
昭和17年2月15日、宗教団体法第32条に基づき、寺院規則を制定。日蓮上人尊定の大曼荼羅を本尊とした、同法により、鴻巣町大字鴻巣2058の妙見堂を飛地境内佛堂として編入した。当佛堂は文政4年(1821年)に、尼僧清水妙宣の建立で、朝日妙見菩薩をまつっていた。大正8年堂宇を新築し、以来祖師堂と改め、町内信徒の信仰を増進した。
第6世穐山海信、当院の住職を継承すると、信徒より寺号公称の要望起り、昭和27年宗教法人法施行されたのに際して、寺号を現在地の祖師堂に移し、妙見山池元院と号し、旧池元院の堂宇を観音堂として飛地境内佛堂の認証を得た。以来、境内を拡張整備し、再興を成満し、鬼子母神堂を建立、庫裡の増築により面目を一新し、昭和38年、54才にして入寂す。
昭和39年現住職第17世を継承し、庫裡の改修及び生誕750年記念事業として、檀信徒の協力を得て、本堂の屋根替と内陣の改装を完成し、現在に至っている。(「埼玉宗教名鑑」より)


池元院の周辺図