正覚寺|葛飾区小菅にある真言宗豊山派寺院

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常照山正覚寺|県立小菅学校の地、南葛八十八ヶ所、荒川辺八十八ヶ所、>荒綾八十八ヶ所

正覚寺概要

真言宗豊山派の正覚寺は、常照山阿弥陀院と号します。法印定心(文禄元年1592年寂)により創建したと伝えられます。南葛八十八ヶ所霊場77番札所、荒川辺八十八ヶ所霊場60番札所、荒綾八十八ヶ所霊場17番札所です。明治時代には小菅村に県庁舎が設置されたとき、当寺にわが国最初の公立学校といわれる小菅県立学校が開かれていました

正覚寺
正覚寺の概要
山号 常照山
院号 阿弥陀院
寺号 正覚寺
住所 葛飾区小菅1-3-6
宗派 真言宗豊山派
本尊 阿弥陀如来立像
葬儀・墓地 -
備考 墓地販売中、南葛八十八ヶ所霊場77番札所、荒川辺八十八ヶ所霊場60番札所、荒綾八十八ヶ所霊場17番札所



正覚寺の縁起

正覚寺の創建年代は不詳ですが、法印定心(文禄元年1592年寂)により創建したと伝えられます。明治2年小菅県の設置とともに、小菅に県庁舎が置かれ、当寺には我が国初の公立学校といわれる小菅県立学校が設置されました。

葛飾区寺院調査報告による正覚寺の縁起

創立年代不詳。開山法印定心の没年が文禄元年(1592)であるから、室町時代末期の草創と推察される。境内の地蔵堂には水戸光圀の伝説を有する地蔵尊を安置し、厨子裏の銘に「本尊慈覚大師作、法印甚求宝永3年3月入仏、厨子宝光、正徳4年正月法印甚目宥」とある。この銘はおそらくは本尊阿弥陀如来像に関する記事で、その像は慈覚大師の作、宝永3年(1706)に法印甚宥が作ったということであろうか。明治2年小菅村に県庁舎が設置されたとき、当寺にはわが国最初の公立学校といわれる<小菅県立学校>が開かれ、県庁職員をはじめ一般村民の育英にあたった。当時の聴聞規制が保存されている。近年、付近に高速道路と下水道処理施設工事のため、本堂・客殿・庫裡等一切新築され、面目を一新した。寺には昭和46年撮影の航空写真があり、これら工事以前の綾瀬川を含む付近の状況を窺うことができる。(葛飾区教育委員会 葛飾区寺院調査報告より)

新編武蔵風土記稿による正覚寺の縁起

正覚寺
新義真言宗、青戸村宝持院末、常照山阿弥陀院と号す。本尊弥陀は慈覚大師の作なり。開山定心文禄元年の示寂なり。
(中略)
地蔵堂
正覚寺持。下同じ。
観音堂。 (新編武蔵風土記稿より)

正覚寺所蔵の文化財

  • 県立小菅学校の跡(史跡)
  • 正覚寺念仏結集地蔵像(葛飾区登録有形文化財)

史跡 県立小菅学校の跡

明治2年(1869)小菅県庁において設立した、学校発布以前の公立学校として、都下教育史上貴重な遺跡で、当寺はその校舎の一部にあてられた場所です(葛飾区・葛飾区観光協会掲示より)

正覚寺の周辺図