新宿稲荷神社。逗子市新宿の神社
新宿稲荷神社の概要
新宿稲荷神社は、逗子市新宿にある稲荷神社です。新宿稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、伏見稲荷を勧請、江戸時代前期に祀られたとも伝えられます。当地周辺には古墳時代最後期とされる横穴墓群が多数確認され、祭祀用装身具や、土師器、須恵器が出土しています。
社号 | 稲荷神社 |
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祭神 | 保食命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 1月15日 |
住所 | 逗子市新宿5-1-27 |
備考 | - |
新宿稲荷神社の由緒
新宿稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、伏見稲荷を勧請、江戸時代前期に祀られたとも伝えられます。
「逗子町誌」による新宿稲荷神社の由緒
新宿
稲荷社
正一位伏見稲荷を祀る新宿の鎮守なり、岸別荘の手前千葉病院の西壁の中腹に三間程の岩窟を作り其中に安置す。
附近に穴居時代の横穴か墳墓か、穴頗る多く其内部より人骨刀劔などを出す。(「逗子市町誌」より)
「逗子市史別編民俗編」による新宿稲荷神社の由緒
新宿
新宿の鎮守は稲荷社、伏見稲荷を勧請したと伝え、初午におまつりがある。(「逗子市史別編民俗編」より)
新宿稲荷神社所蔵の文化財
- 新宿稲荷神社と新宿横穴墓群
境内掲示による新宿稲荷神社の由緒
伏見稲荷を祀る新宿地区の鎮守です。
石段の踊り場の石製手水鉢に「奉献 元治二年(一八六五)」の銘がありますが、確かな創建時期は分かりません。
社殿奥のコンクリート造りの岩窟の中に、白木造りの本殿が見えます。昭和三十二年改築の社殿は「流造」といって、反りのついた屋根が長く張り出す形式が特徴です。社殿右側に、火伏せ(防火)の神様「秋葉山大権現」の石塔があります。
神社から、海岸に面する山の際に「かけて、関東大震災の時の山腹崩壊によって、二十数基の「横穴墓」が現れました。古墳時代最後の頃(七~八世紀)の形態を示すもので、火葬骨片の他十数体の人骨をはじめ、直刀、玉類、銅釧(腕輪)などの祭祀用装身具や、土師器、須恵器が出土しました。この土地の有力者の存在をうかがわせます。(逗子市・自然の回廊プロジェクト掲示より)
新宿稲荷神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 「逗子町誌」