本郷山正翁寺。鎌倉の鬼門厄難除けのため源頼朝が建立
正翁寺の概要
曹洞宗寺院の正翁寺は、本郷山天岳院と号します。正翁寺の草創は不詳ながら、当地が鎌倉の丑寅にあたるため、鬼門厄難除けのため虚空蔵菩薩を安置して源頼朝公により建立されたと伝えられます。大谷加右衛門(永禄7年1564年歿)が開基となり再建、藤沢市渡内天嶽院三世韓嶺良雄(元和元年1615年寂)が開山したといいます。
山号 | 本郷山 |
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院号 | 天岳院 |
寺号 | 正翁寺 |
本尊 | 虚空蔵菩薩像 |
住所 | 横浜市栄区鍛冶ヶ谷2-9-10 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
正翁寺の縁起
正翁寺の草創は不詳ながら、当地が鎌倉の丑寅にあたるため、鬼門厄難除けのため虚空蔵菩薩を安置して源頼朝公により建立されたと伝えられます。大谷加右衛門(永禄7年1564年歿)が開基となり再建、藤沢市渡内天嶽院三世韓嶺良雄(元和元年1615年寂)が開山したといいます。
新編相模国風土記稿による正翁寺の縁起
(鍛冶ヶ谷村)正翁寺
本郷山と號す、曹洞宗(渡内村天嶽院末、)開山良雄(元和元年六月十六日寂す、)本尊虚空蔵を安置せり(木佛立像長二尺二寸、運慶作)
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観音堂
正観音を置(行基作、長一尺七寸、)正翁寺持下同、
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地蔵堂
舊像は斎田左衛門が念持佛なりしとぞ、是は元禄中賊の爲奪はると云ふ、
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薬師堂(新編相模国風土記稿より)
「戸塚区郷土史」による正翁寺の縁起
正翁寺(鍛冶ヶ谷町二四一番地)曹洞宗
鎌倉初期源頼朝公により建立された寺院と伝え、境内にはここが鎌倉の丑寅にあたっていたため、鬼門厄難除けのため虚空蔵菩薩を安置して尊崇していたというが、時の変遷にともない、いつしか廃滅に帰していたのを大谷加右衛門(永禄七年二月十五日歿)が開基となり、聖月但公(永禄七年三月十三日寂)を開山として、現地に再興したのが正翁寺であると伝えている。再興の年時は詳らかではないが、その後慶長六年当寺二世鉄外が藤沢市渡内天嶽院の三世韓嶺良雄を迎えたといえば、良雄は中興と考えられ、この時以来本郷山正翁寺と号するようになったという。(「戸塚区郷土史」より)
正翁寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿