鵜目山清林寺。横准秩父三十四観音霊場、都筑橘樹酉歳地蔵菩薩霊場
清林寺の概要
浄土宗寺院の清林寺は、鵜目山観音院と号します。清林寺は、清閑(元禄7年寂)が開基となり、元禄5年(1692)に創建したといいます。清林寺の本尊聖観音菩薩像は、准秩父三十四観音霊場34番、また都筑橘樹酉歳地蔵菩薩霊場23番です。
山号 | 鵜目山 |
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院号 | 観音院 |
寺号 | 清林寺 |
住所 | 横浜市都筑区大棚町250 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
清林寺の縁起
清林寺は、清閑(元禄7年寂)が開基となり、元禄5年(1692)に創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による清林寺の縁起
(大棚村)清林寺
見捨地、三畝、村の東鵜目にあり、浄土宗、荏原郡奥澤新田村浄眞寺の末、鵜目山観音院と號す、開山清閑元禄五年に開基して、同七年九月九日寂せり、本尊聖観音立像にして、長二尺八寸、恵心僧都の作と云、客殿六間四方巽向なり。
鐘楼。境内に入て左の方にあり、明和五年の銘文あり。(新編武蔵風土記稿より)
清林寺所蔵の文化財
- 木造菩薩立像(横浜市指定有形文化財)
木造菩薩立像
平明な表情の面相や、ゆったりとした肉どりの体躯、また静謐な立ち姿などに、平安時代後期に活躍した仏師定朝の流れを汲む特色を示しています。寄木造の技法はやや変則的なものでありますが、その表現は丁寧で、本格的な仏師による製作とみられ、できばえは優れています。
元禄五年(一六九二)開基の清林寺に本尊聖観音菩薩像として伝来し、本堂須弥壇宮殿形厨子内に、今は独尊として安置されておりますが、その左手を曲げ、腰をわずかに左に捻じる形姿からすれば、本来は三尊像の脇侍像として製作された可能性が高く、中尊は等身大の如来坐像だったと推測できます。
平安後期(十二世紀)のこの地域に、中尊が等身大規模の三尊像を安置する寺院があったことを推測させる資料としても貴重な遺品です。(横浜市教育委員会掲示より)
清林寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿