渋谷神社。江戸時代初期創建、神寿稲荷、門沢橋村の鎮守
渋谷神社の概要
渋谷神社は、海老名市門沢橋にある神社です。渋谷神社の創建年代等は不詳ながら、江戸時代初期の創建ではないかと推定され、神寿稲荷と称し、門沢橋村の鎮守社だったといいます。明治6年村社に列格、明治7年渋谷神社と改称しています。社号の渋谷は、庄名(寒川町から海老名市にかけて)より付けたものです。
社号 | 渋谷神社 |
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祭神 | 倉稲魂命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 7月16日 |
住所 | 海老名市門沢橋4-11-14 |
備考 | 旧村社 |
渋谷神社の由緒
渋谷神社の創建年代等は不詳ながら、江戸時代初期の創建ではないかと推定され、神寿稲荷と称し、門沢橋村の鎮守社だったといいます。明治6年村社に列格、明治7年渋谷神社と改称しています。社号の渋谷は、庄名(寒川町から海老名市にかけて)より付けたものです。
新編相模国風土記稿による渋谷神社の由緒
(門澤橋村)
稲荷社
神壽稲荷と號す、村の鎮守なり、
末社太神宮
鍾樓。鐘は延寶七年の鑄造、
しばノ木。神木なり、周廻一丈八尺、(新編相模国風土記稿より)
神奈川県神社誌による渋谷神社の由緒
創立年月は不詳であるが、寛保元年(一七四一)と、天保九年(一八三八)再建の棟札がある。当時は神寿稲荷社と号していた。明治六年村社に列せられ、同七年七月十三日渋谷神社と改称する。(神奈川県神社誌より)
渋谷神社所蔵の文化財
- 渋谷神社本殿(海老名市重要文化財)
境内掲示による渋谷神社の由緒
渋谷神社は、江戸時代に神寿稲荷(稲荷社)と称し、旧門沢橋村の鎮守であった。現在の渋谷神社に名称を改めたのは、明治七年である。江戸時代の延宝七年(一六七九)鋳造の鐘を鐘楼にかけていたので、その成立は同時代初期に遡ると思われる。勧請の年代は不詳であるが、古社であることは間違いないと思われる。
本殿は、間口四尺の一間社流造りの建物で、覆殿内部に安置されている。建築年代は、本殿内にある棟札から、寛保元年(一七四一)と推定される。また同じ棟札から、作者が地元の工匠であることが判明している。
母屋は、正面両脇の小壁に上り龍や下り龍の彫物をはめ、頭貫の木鼻は、正面を獅子と獏の彫物、背面は象鼻と絵様木鼻である。また中備には、草花を彫った蟇股を置くなど、小規模な建物ながら、彫物装飾を効果的に用いた造りとなっている。
当本殿は、斗栱の形式、虹梁の絵様や、木部と彫物すべてに当初から彩色が施されている点など、十八世紀の中ごろの特長をよく示しているうえ、保存状態も良い。また、当時としては彫刻を多く用いるのは珍しい。
以上のように、本物件は、十八世紀前期の標準的な遺構として貴重であり、保護の価値があると認められるため、市指定重要文化財に指定したものである。(海老名市教育委員会掲示より)
渋谷神社の周辺図