上浜田建築遺構群|海老名市の名所旧跡

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上浜田建築遺構群|鎌倉~室町期の武士階級の建造物跡

上浜田建築遺構群の概要

上浜田建築遺構群は、海老名市にある名所旧跡です。上浜田建築遺構群は、13世紀から15世紀にかけて丘陵東側斜面に営まれていた武士階級の建造物跡で、掘立柱建物跡8棟・竪穴状遺構1基などが確認されています。

上浜田建築遺構群
上浜田建築遺構群の概要
名称 上浜田建築遺構群
区分 県指定史跡
入場時間 -
入場料 -
住所 海老名市浜田町5-13浜田歴史公園
備考 -




上浜田建築遺構群の由緒

上浜田建築遺構群は、13世紀から15世紀にかけて丘陵東側斜面に営まれていた武士階級の建造物跡で、掘立柱建物跡8棟・竪穴状遺構1基などが確認されています。

境内掲示による上浜田建築遺構群について

この建築遺構群は、南北に伸びた丘陵東側斜面の谷戸地形を利用して、二段の造成面に掘立柱建物跡8棟・竪穴状遺構1基、溝状遺構6本・井戸1基・柵列5本・土杭等が造られていました。これらの建物跡は、三回の建替えが行われており、時代的には、中国や朝鮮からの輸入品や国産の陶磁器類等の出土品によって、鎌倉時代から室町時代(13世紀中葉~15世紀中葉)にかけて営まれていたことがわかりました。
特に掘立柱の建物跡は、主屋・附属屋・厩屋等から構成された複数の建物配置をなしており、これらは当時の武士階級の住居であることを示し、中世建築史を遺構から知るうえでも貴重な遺跡です。
また、この地域が中世の渋谷荘に属し、渋谷一族の大谷氏との関連性もうかがわせます。
なお、丘陵には、縄文時代の遺構や古墳、奈良から平安にかけての集落跡がありました。(海老名市教育委員会掲示より)


上浜田建築遺構群の周辺図