塩浜神明神社。塩浜新田開発に際して創建
塩浜神明神社の概要
塩浜神明神社は、川崎市川崎区塩浜にある神明神社です。塩浜神明神社は、大師河原村の塩浜新田開発に際し、塩浜新田地区の鎮守として寛文11年(1671)に創建したとも、延宝7年(1679)に創建したともいいます。製塩業が盛んであったことから塩釜神社も境内社に祀られ、江戸塩問屋名からの寄進もあったといいます。
社号 | 神明神社 |
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祭神 | 天照皇大神 |
相殿 | - |
境内社 | 塩釜神社、御嶽神社、猿田彦神社、天神社 |
祭日 | 10月16日 |
住所 | 川崎市川崎区塩浜2-7-7 |
備考 | - |
塩浜神明神社の由緒
塩浜神明神社は、大師河原村の塩浜新田開発に際し、塩浜新田地区の鎮守として寛文11年(1671)に創建したとも、延宝7年(1679)に創建したともいいます。製塩業が盛んであったことから塩釜神社も境内社に祀られ、江戸塩問屋名からの寄進もあったといいます。
新編武蔵風土記稿による塩浜神明神社の由緒
(大師河原村)
神明社
村の中央にあり、本社九尺四方東に向へり、拝殿二間に三間村民の持、
末社
天神社。社地にあり、庚申を相殿とす、
御嶽社。上に同じ
鹽釜六社。上に同じ(新編武蔵風土記稿より)
神奈川県神社誌による塩浜神明神社の由緒
寛文十一年塩浜新田創立の際一村の守護神として鎮座。(神奈川県神社誌より)
境内掲示による塩浜神明神社の由緒
徳川幕府は江戸を新都と定めるに伴い軍事上上方からの塩の途絶をおそれ東京湾諸村に塩田の開発を奨励した。大師河原村では寛文年間に塩浜が開かれ塩の生産が始まり、やがて塩浜地区の鎮守として神明社が祀られた。
現在本殿の石製厨子に「延宝七年」(一六七九年)の銘があり「新田鎮守」と記されているので当社の勧請はこの年の事と見られる。現社殿は「安政元年」(一八五四年)造立の神明造り本殿に拝殿を附設したもので向拝等の装飾によくこの時期の特徴が表れている。なお拝殿内に明治十九年(一八八六年)奉懸の大きな扁額がある。これは幕末から明治にかけ各地を襲い多大な犠牲者を出した「コレラ」のさい塩浜の人々が神明社の加護により救われたことを謝したもので当社の御神徳と氏子の崇敬を表白した貴重な証である。(塩浜自治会・塩浜今昔会掲示より)
境内社塩釜神社について
製塩を業とする塩浜の人々の職業であり古来安産の神としても信仰された。勧請の年代は詳らかではないが神明社の創立とさほどへだたりはないであろう。塩浜は元禄十年(一六九七年)に約二十余町歩の塩田を有し明治四十三年の廃塩時にも釜屋やは九ツを数えた。その製塩のさまは「江戸名所図会」に紹介されている。石製狛犬の台座銘には江戸塩問屋名もみえ製塩の盛んであった頃が偲ばれよう。
社殿は昭和二十年五月戦災で焼失し同三十九年新築されたものである。(塩浜自治会・塩浜今昔会掲示より)
塩浜神明神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 神奈川県神社誌