九品山上輩寺。酒匂右馬頭某開基
上輩寺の概要
時宗寺院の上輩寺は、九品山浄土院と号します。上輩寺は、酒匂右馬頭某(正安元年1299年没)が開基となり、遊行2世他阿眞教が中輩寺・下輩寺と共に永仁5年(1297)に建立したといいます。
山号 | 九品山 |
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院号 | 浄土院 |
寺号 | 上輩寺 |
本尊 | 薬師如来像 |
住所 | 小田原市酒匂2-44-27 |
宗派 | 時宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
上輩寺の縁起
上輩寺は、酒匂右馬頭某(正安元年1299年没)が開基となり、遊行2世他阿眞教が中輩寺・下輩寺と共に永仁5年(1297)に建立したといいます。下輩寺は地誌新編相模國風土記稿が編纂された江戸時代後期には既に廃寺となり、中輩寺は風土記稿に記載されているもののその後廃寺となっています。
新編相模国風土記稿による上輩寺の縁起
(酒匂村)
上輩寺
九品山浄土院と號す、時宗(國府津村蓮臺寺末、)開山他阿眞教、永仁五年建(元應元年正月廿七日卒、)同時に中輩・下輩の兩寺も、村内に起立す(下輩寺は今廢し、本尊薬師は即當寺に安ず、村東神明社後の陸田に薬師桁と云字あり、是其蹟なりと云り、)開基は酒匂右馬頭某なり、其牌を置(牌面刻して云、當寺開基大檀那酒匂右馬頭佛阿彌、昔に維正安元年七月七日往生とあり、木理の様全く當時の物なり、長一尺一寸六部、幅二寸五分、)、又墳あり(五輪三基並建り、高各五尺四寸)、本尊彌陀
△熊野社(新編相模国風土記稿より)
上輩寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿