康岳寺。小田原市曽我大沢にある曹洞宗寺院
康岳寺の概要
曹洞宗寺院の康岳寺は、岩松山と号します。康岳寺は、前石州太守康岳玄泰庵主梅林明渓禅尼が開基となり創建、松田町延命寺2世行室良順大和尚が大永年間(1521-1528)に開山したといいます。その後無住が続いていた当寺を一山文鈯大和尚が寛文8年(1661)に再興したといいます。
山号 | 岩松山 |
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院号 | - |
寺号 | 康岳寺 |
本尊 | 聖観音菩薩像 |
住所 | 小田原市曽我大沢207 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
康岳寺の縁起
康岳寺は、前石州太守康岳玄泰庵主梅林明渓禅尼が開基となり創建、松田町延命寺2世行室良順大和尚が大永年間(1521-1528)に開山したといいます。その後無住が続いていた当寺を一山文鈯大和尚が寛文8年(1661)に再興したといいます。
「川東仏教会寺院名鑑」による康岳寺の縁起
岩松山、康岳寺は足柄上郡松田町延命寺の末寺であり、開基は前石州太守康岳玄泰庵主梅林明渓禅尼であり、開山は大永年間(1521年)行室良順大和尚による。その後140年間無住職の時があった。寛文8年(1661年)一山文鈯大和尚により再興され現在に至る。(「川東仏教会寺院名鑑」より)
新編相模国風土記稿による康岳寺の縁起
(曾我大澤)
康岳寺
巌松山と號す、曹洞宗、(松田惣領延命寺末、)開山行室、(本寺二世大永二年十一月九日寂す、)本尊正觀音を置、
△辨天社
△白山社(新編相模国風土記稿より)
康岳寺所蔵の文化財
- 康岳寺と石造物群
康岳寺と石造物群
岩松山康岳寺は、曹洞宗の寺で、室町時代の一六世紀初頭に起立したと考えられる。本尊は聖観音、別に室町末期の一木造の薬師如来立像は珍しい。
参道に石造六地蔵をはじめ、明治五年の二十三夜供養石塔などがある。二十三夜塔とは講を作り、月の二十三日を「お日待ち」の日として集って精進する習俗があり、この講中が建てた供養塔である。しかし西相模では特に稀な石造物で、小田原市内ではまだ三基しか発見されず、それも曽我・橘地区に限られている。ほかに庚申講の建てた庚申供養塔・十一面観音立像・大乗経石経塔などの石造物が並んでいる。(境内掲示より)
康岳寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 「川東仏教会寺院名鑑」