上矢部御嶽神社。矢部義兼が建久年間三嶽社として勧請
上矢部御嶽神社の概要
御嶽神社は、相模原市中央区上矢部にある神社です。御嶽神社の創建年代等は不詳ながら、矢部義兼が建久年間(1190-1199)に三嶽社として勧請、正覚院浄因が建武年間(1334-1338)に御嶽大権現として再建したと伝えられ、旧上矢部村の鎮守社だといいます。
社号 | 御嶽神社 |
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祭神 | 日本武尊 |
合祀 | - |
境内社 | 日枝神社、弁天社、第六天社、八坂社、蚕影社 |
祭日 | 例大祭9月第1土曜日 |
住所 | 相模原市中央区上矢部2-23-1 |
備考 | - |
上矢部御嶽神社の由緒
御嶽神社の創建年代等は不詳ながら、矢部義兼が建久年間(1190-1199)に三嶽社として勧請、正覚院浄因が建武年間(1334-1338)に御嶽大権現として再建したと伝えられ、旧上矢部村の鎮守社だといいます。
新編相模国風土記稿による上矢部御嶽神社の由緒
(上矢部村)御嶽社
例祭七月十八日、村持下同。
末社、弁天。(新編相模国風土記稿より)
さがみはら風土記稿による上矢部御嶽神社の由緒
上矢部御嶽神社は旧上矢部村の鎮守として境川を背にしたところにあります。
創建は明確ではありませんが、建久年間(1190~99)にこの地に居城を構えていた矢部義兼によって「三嶽社」として勧請され、その後、矢部氏滅亡後は建武年間(1334~38)に正覚院浄因によって「御嶽大権現」として再建されたと伝えられています。
広く静かな境内には弁天社・第六天社・八坂社・蚕影社・日枝社などがありますが、この日枝社の社殿は境内地にあったものが焼失してしまったために、大正初期に柚木村(現在の八王子市)より譲り受けたものです。
この神社の例大祭では、市内でも珍しい「笹湯の湯花神事(湯立神事)」が行われます。これは境内に竹を四方に立ててしめ縄を張り、その中央に3本の丸太を組み合わせてかまどを作り、その上に釜をのせて火を炊いて湯を沸かし、神職がそれを笹の葉で左右に散らすという厄除けの神事です。
この丸太によるかまどはもちろんのこと、神前に初湯を供える青竹の棚にいたるまですべてをの場の手作業で作らなければならず」古式ゆかしい神事として注目を浴びながらも、その継承には難しいものが感じられます。(さがみはら風土記稿より)
境内掲示による上矢部御嶽神社の由緒
旧矢部村の鎮守社で建久年間(1190年〜1199年)に矢部義兼によって「三嶽社」として勧請され、その後、建武年間(1334年〜1338年)に「御嶽大権現」として再建されたと伝えられている。
祭神は日本武尊で九月の例祭には市内でも珍しい湯花神事が行われます。
横山党矢部氏居館の鬼門にあたるといわれています。(大野北公民館掲示より)
上矢部御嶽神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- さがみはら風土記稿