南芝久保庚申塔|延享2年に田無村南芝久保の三十八人講中が建立
南芝久保庚申塔の概要
南芝久保庚申塔は、西東京市田無町にある名所旧跡です。南芝久保庚申塔は、延享2年(1745)に田無村南芝久保の三十八人講中によって建立されたもので、左の一手で俗に「ショケラ」と呼ばれる女人の髪の毛を握っている、当地では珍しい庚申塔だといいます。昭和57年市文化財に指定されています。
名称 | 南芝久保庚申塔 |
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みどころ | 市指定文化財 |
入場時間 | - |
入場料 | 無料 |
住所 | 西東京市田無町6-1 |
備考 | - |
南芝久保庚申塔の由緒
南芝久保庚申塔は、延享2年(1745)に田無村南芝久保の三十八人講中によって建立されたもので、左の一手で俗に「ショケラ」と呼ばれる女人の髪の毛を握っている、当地では珍しい庚申塔だといいます。昭和57年市文化財に指定されています。
境内掲示による南芝久保庚申塔の由緒
この庚申塔は、延享二年(一七四五)に田無村南芝久保の三十八人講中によって建立されました。
破風形笠の上に宝珠を戴き、正面には六臂(六本の腕)の青面金剛像が両脚下に二匹の邪鬼を踏まえ、瑞雲、日輪、月輪、雌雄の鶏などを配し、六臂には、弓、矢、宝剣、矛、輪宝を持っています。
この庚申塔の特徴は、左の一手で俗に「ショケラ」と呼ばれる女人の髪の毛を握っていることですが、これが何者であるのか、定説はありません。また、このような像がある庚申塔は、この地域ではほかに例がありません。
功臣信仰は、中国の道教にある「庚申(かのえさる)の夜、眠っていると三尸(三匹)の虫が人の体から抜け出して昇天し、天帝にその人の行いを報告し、天帝は罪過を判定してその人の寿命を縮める」という話が、仏教や神道と結びついたものです。
青面金剛が本尊になったのは、仏教の陀羅尼経大青面金剛呪法に虫除けの法があるということと結びついたものと言われています。また「かのえさる」のサルと神道の猿田彦神が結びつき、三猿に発展し、庚申塔に描かれるようになりました。
猿田彦は、道案内の神で、道を守り、旅人の安全を守るという信仰があります。(西東京市教育委員会掲示より)
南芝久保庚申塔の周辺図