産千代稲荷神社|大久保石見守長安が陣屋の鬼門除けとして創建
産千代稲荷神社の概要
産千代稲荷神社は、八王子市小門町にある神社です。産千代稲荷神社は、徳川家康の家臣大久保石見守長安が邸宅(陣屋)の鬼門除けとして、慶長年間(1596-1615)に創建したといいます。当地は、大久保石見守長安の陣屋跡として八王子市旧跡に指定されています
社号 | 稲荷神社 |
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祭神 | 倉稲魂命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 八王子市小門町82 |
祭日 | 8月第二日曜日 |
備考 | - |
産千代稲荷神社の由緒
産千代稲荷神社は、徳川家康の家臣大久保石見守長安が邸宅(陣屋)の鬼門除けとして、慶長年間に創建したといいます。当地は、大久保石見守長安の陣屋跡として八王子市旧跡に指定されています。
新編武蔵風土記稿による産千代稲荷神社の由緒
(小門宿)稲荷社
南の方にあり、當所の産土神なり、慶長年中の鎮座なりと、小社にて覆屋二間に三間、社頭に大木あまた繁茂せり、故に土人この所を稲荷森とよぶ、昔は村持なりしが、近年横町の小泉因幡が持となれり。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による産千代稲荷神社の由緒
大久保石見守長安(一五四五~一六一三)は家康から八王子三万石の領主に封ぜられ、五街道の一つである甲州街道を開き、千人同心をおき現在の小門の町にみづからの陣屋を構え、街道に沿って八幡、八日、横山の三宿を配し、石見土手を築いて浅川の洪水を防ぐ等、郷土開発の基礎をかためた。江戸幕府成立により、金山奉行をつとめ偉大な功績があった。この地は陣屋の西端にあたり、長安の邸跡と伝えられ、昭和三十九年七月、八王子市教育委員会により市史跡に指定された。この神社は、鬼門除けの守護神として創立されたものである。大木が多く繁ったことにより、稲荷森といわれ、狐伝説から、安産・福徳の神としての霊験がある。(東京都神社名鑑より)
産千代稲荷神社所蔵の文化財
- 大久保石見守長安陣屋跡(八王子市指定史跡)
大久保石見守長安陣屋跡
大久保長安は幕府の代官頭として八王子宿建設にあたり、街並みの南側に陣屋を置きました。
長安は千人同心の組織化や、千人町の成立にも尽力しました。(八王子市教育委員会掲示より)
産千代稲荷神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 東京都神社名鑑