関戸熊野神社|室町時代創建、霞ノ関南木戸柵
関戸熊野神社の概要
関戸熊野神社は、多摩市関戸にある神社です。関戸熊野神社は、延徳元年(1498)に創建、関戸村の鎮守だったといいます。関戸熊野神社社前は、旧鎌倉街道にあたり、建暦3年(1213)には木柵の関「霞ノ関南木戸柵」が設けられたといいます。
社号 | 熊野神社 |
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祭神 | 皇事解男命、速玉男命、意富加牟都美命 |
相殿 | - |
境内社 | 稲荷神社、大白社、伊勢山社、神明社 |
住所 | 多摩市関戸5-35-5 |
祭日 | 9月第2日曜日 |
備考 | 関戸村の鎮守 |
関戸熊野神社の由緒
関戸熊野神社は、延徳元年(1498)に創建、関戸村の鎮守だったといいます。
新編武蔵風土記稿による関戸熊野神社の由緒
(關戸村)熊野社
除地、村の南の方、貝取村の堺にあり、當村の鎮守なり、勧請の年歴詳ならず、小社にして上屋あり、本地佛は三尊の彌陀也、熊慶寺持。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による関戸熊野神社の由緒
熊野神社(関戸字霞ヶ関1091)
延徳元年(一四八九)九月九日、和歌山県の熊野三社神社を勧請したものである。なお参道脇には東京都史蹟、霞ヶ関南ノ木戸柵跡がある。(東京都神社名鑑より)
「多摩市史」による関戸熊野神社の由緒
【熊野社】関戸村の西端、貝取村との境にある神社。関戸村の鎮守で、熊慶寺持ち(「多摩市史」より)
関戸熊野神社所蔵の文化財
- 霞ノ関南木戸柵跡
霞ノ関南木戸柵跡(東京都指定史跡)
鎌倉時代の建暦三年(一二一三)に鎌倉街道に設けられた木柵の関で、街道沿いに設置された監視所の跡と考えられる。なお、中世の関所跡として既に地名にも関戸を称せられ歴史上貴重な史跡である。
柵跡地は熊野神社境内参道に平行し、地表下三〇-四〇センチのところに、およそ四五センチの間隔に丸柱(直径二五センチ)の痕跡十六があり、道路の東側にも六、七ヶ所丸柱の跡が認められる。(東京都教育委員会掲示より)
関戸熊野神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 東京都神社名鑑