大戸八雲神社|町田市無形民俗文化財の大戸囃子
大戸八雲神社の概要
大戸八雲神社は、町田市相原町にある神社です。大戸八雲神社の創建年代等は不詳ながら、寛政9年(1797)に社殿を再建、その後土ヶ谷天王社と五反田天王社を合祀、八雲神社と改称したといいます。当社に奉納される大戸囃子は、神田下町ばやしの伝授をうけ、その一人相沢国造氏が上相原村大戸の吉川家の養子となったことから伝えられた囃子で、市無形民俗文化財に指定されています。
社号 | 八雲神社 |
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祭神 | 建速素盞鳴男命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 町田市相原町4393 |
祭日 | 8月1日 |
備考 | - |
大戸八雲神社の由緒
大戸八雲神社の創建年代等は不詳ながら、寛政9年(1797)に社殿を再建、その後土ヶ谷天王社と五反田天王社を合祀、八雲神社と改称したといいます。
新編武蔵風土記稿による大戸八雲神社の由緒
(上相原村)天王社
見捨地、三十坪、是れも(山王社と同じく)六本松にあり、小祠。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による大戸八雲神社の由緒
鎮座年代不詳。寛政九年(一七九七)七月社殿再建。土ヶ谷天王社と五反田天王社を合祀し、八雲神社とする。(東京都神社名鑑より)
「町田市史」による大戸八雲神社の由緒
八雲神社(相原)
大戸の天王様という。創立の年代は明らかでない。土ヶ谷の天王社と五反田の天王社を合わせ祀って社名を八雲神社としたのであり、松日楽氏の土地寄進により現在地に奉斎したのである。大戸囃子は市の無形文化財であり、毎年祭礼には奉納があり神輿の町内巡行の渡御を行なう。
境内坪数五八坪。
祭神は建速素盞鳴男命を奉斎している。例祭日は毎年八月の第一日曜日である。
町田市相原町四三九三番地に鎮座している。(「町田市史」より)
大戸八雲神社所蔵の文化財
- 大戸囃子(町田市指定無形民俗文化財)
大戸囃子
天保年間(一八三〇~四三)に相模之国鎌倉郡阿久和(現横浜市瀬谷区)の若衆が江戸はやしの師匠御殿万造氏より、神田下町ばやしの伝授をうけ、その一人相沢国造氏が縁あって、上相原村大戸の吉川家の養子となり、郷土の若者に祭ばやしを伝え、鎮守八雲神社の祭典行事として今日に伝承されています。
曲目は「屋台・昇殿・鎌倉・神田丸・印旛・子守歌・四丁目・車切」の八曲からなり、笛・鉦・太鼓の五人ばやしで、舞は「獅子・白狐・ひょっとこ・おかめ・狸」等々曲に合わせて踊り演奏を盛り上げます。
特に屋台ばやしの威勢のよさは喧嘩ばやしの異名もあって、独特の芸風は大戸ばやしの愛称のもとに伝授を乞うもの多く、この流儀を伝えたはやし連は、町田市・八王子市・神奈川県相模湖町・津久井町・城山町から遠く山梨県に及び二十余ケ所の多きに達しています。(町田市教育委員会掲示より)
大戸八雲神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 東京都神社名鑑
- 町田市史