別所山東光寺|慈覚大師円仁が各地に建立した東光寺の一
東光寺の概要
曹洞宗寺院の東光寺は、別所山と号します。東光寺は、斉衡・元慶年間(854-884)に東国へ派遣された慈覚大師円仁が、各地に建立した東光寺の一つだといいます。その後含室傳秀(寛文4年1664年寂)が曹洞宗寺院として開山、明治維新後に廃寺となっていた当寺を中村秀雄和尚が昭和42年に再々興開山しています。武相薬師霊場16番です。
山号 | 別所山 |
---|---|
院号 | - |
寺号 | 東光寺 |
住所 | 町田市小野路町2907 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東光寺の縁起
東光寺は、斉衡・元慶年間(854-884)に東国へ派遣された慈覚大師円仁が、各地に建立した東光寺の一つだといいます。その後含室傳秀(寛文4年1664年寂)が曹洞宗寺院として開山、明治維新後に廃寺となっていた当寺を中村秀雄和尚が昭和42年に再々興開山しています。
新編武蔵風土記稿による東光寺の縁起
(小野路村)
東光寺
除地、二段一畝廿五歩、小名別所にあり、よりて別所山と號す、曹洞宗、關戸村壽福寺末、開山含室傳秀寛文四年二月二十二日寂せり、中興開山大牛學道と云へる僧にて、いと近き頃の人なり、客殿は庫裡に作りかけたり、大さ十間に三間半、本尊薬師長一尺五寸、木の坐像を安す。
般若堂。本堂に向て左にあり、十六番神の木像あり長五寸ばかり、秋葉の立像長一尺。 (新編武蔵風土記稿より)
「町田市史」による東光寺の縁起
東光寺(小野路町)
所在地 町田市小野路町別所。
宗派 曹洞宗、関戸長福寺末。
山寺号 別所山東光寺。
開山 含室伝秀、寛文四年(一六六四)二月二二日寂。東光寺草創の歴史は古く、斉衡・元慶(八五四~八八四)の間、下総上野等の蝦夷俘囚反乱するに対し、朝廷は下野国芳賀郡出身の円仁(慈覚大師)を東方宣撫に派遣した。大師は、東国各地を巡見して東光寺を各地に建てたのが東光寺のはじまりなので、おそらく寛文四年の草創は、その故地に曹洞宗寺院を建てたことをさすものだろう。
中興開山大牛学道、文化文政の人。この寺は、明治八年(一八七五)廃寺のまま無住同様になっていたが、昭和四二年現住中村秀雄和尚を再々興開山とし、寺方寿徳寺を本山とし復興した。
本尊 薬師、立像、長一尺五寸。
本堂 客殿・庫裡を両翼として建てられた。間口四間、奥行五間、瓦葺御堂形。
客殿 ニ間に五間。
庫裡 三間半に五間。すべて木造である。(「町田市史」より)
東光寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「町田市史」