正山寺|町田市上小山田町にある浄土真宗系単立寺院

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野中山正山寺|武田信玄の小田原侵入に関連して当地へ移転

正山寺の概要

浄土真宗系単立寺院の正山寺は、野中山と号します。正山寺は、祐玄が町田市小山町小名馬場に創建、武田信玄の小田原侵入に加担したことを咎められて永禄12年(1569)当地へ逃れ、元和元年(1615)に創立したといいます。

正山寺
正山寺の概要
山号 野中山
院号 -
寺号 正山寺
住所 町田市上小山田町1504
宗派 浄土真宗系単立
葬儀・墓地 -
備考 -



正山寺の縁起

正山寺は、祐玄が町田市小山町小名馬場に創建、武田信玄の小田原侵入に加担したことを咎められて永禄12年(1569)当地へ逃れ、元和元年(1615)に創立したといいます。

新編武蔵風土記稿による正山寺の縁起

(上小山田村)満蔵寺
境内除地、七畝六歩、居山四段、字野中谷にあり、一向宗、京東本願寺末、野中山と號す、もとは西本願寺に屬せしが、貞享年中に派をかへたりと云、開祖詳ならず、本堂七間四面、本尊彌陀の像を安す。(新編武蔵風土記稿より)

「町田市史」による正山寺の縁起

正山寺(上小山田町)
所在地 町田市上小山田町野中谷戸。
宗派 真宗(大谷派)京都東本願寺末。もと西本願寺に属していたが貞享年中(一六八四~一六八七)東に代えたという。
山寺号 野中山正山寺。
開山 祐玄。元和元乙卯年(一六一五)五月朔日現在地に創立。寛永一〇己卯年(一六三三)二月二六日示寂。祐玄、これより先、永禄一二年(一五六九)武田信玄の小田原侵入に加担、信玄を扶けたかどで、北条氏のため、もと堺地区小山町下番馬八八番あたりにあった寺を追われ、現地に移ったので、小山町に、今もって正山寺跡と、その墓地を残している。
本尊 阿弥陀。
本堂 八間に六間半。木造入母屋亜鉛葺。向拝四間に九尺。三間半に一間の渡廊で庫裡とつなぐ。○庫裡 昭和四三年五月新築五〇坪。木造瓦葺。
倉庫 二間に三間の白壁土蔵である。(「町田市史」より)


正山寺の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 「町田市史」