猫の足あとによる港南区・横浜市・首都圏の寺院、神社など寺社案内

猫の足あとによる横浜市寺社案内

西岸山千手院。横浜市港南区最戸にある真言宗大覚寺派寺院

西岸山千手院の概要

真言宗大覚寺派寺院の千手院は、西岸山蓮華寺と号します。千手院の創建年代等は不詳ながら、大阿闇梨尊継不生(寛永11年1634年寂)と刻した墓や、過去帳などから天正年間(1573-1593)に創建したのではないかといいます。明治六年九月、村内の西光山来迎寺を合併、関東大震災で被災したため、来迎寺のあった当地へ移転したといいます。新四国東国八十八ヶ所霊場65番です。

千手院
千手院の概要
山号 西岸山
院号 千手院
寺号 蓮華寺
住所 横浜市港南区最戸2-21-1
宗派 真言宗大覚寺派
葬儀・墓地 -
備考 -



西岸山千手院の縁起

千手院の創建年代等は不詳ながら、過去帳に記載されている「當寺第二世長賢法印、天正八辰年八月、三世長顯法印寛永十一戌年十月」から天正年間(1573-1593)に創建したのではないかといいます。明治六年九月、村内の西光山来迎寺を合併、関東大震災で被災したため、来迎寺のあった当地へ移転したといいます。

新編武蔵風土記稿による西岸山千手院の縁起

(最戸村)
千手院
除地、畑二段三畝十四歩、山三段七畝十歩、小名最戸の上にあり、古義眞言宗、石川寶生寺末、西岸山阿彌陀寺と號す、本堂五間に六間、東向、本尊阿彌陀立像長一尺八寸許銅像なり、後背に銘文あり、左の如し、奉鑄移善光寺本師一光三尊如来像、本願主勧進聖人、西阿彌陀佛、文永三年大歳丙寅九月十五日、職阿彌陀佛生年丗五、奉安置出羽國最上郡府中庄外郷石佛、此本尊を程見の如来とも稱する由、其故を尋ぬるに、信濃國善光寺如来を鑄んとて、先其ほどを試んために鑄し像なれば、かく稱すといへり、されど其説の信ずべからざることは後背の銘文にても明かなれば、擧て論せず、開山詳ならず、境内に大阿闍梨繼不生と刻せし墓あり、寛永十一年に寂せり、此僧若くは中興にてもありしにや。
来迎寺
除地、三段九畝一歩、是も最戸の上にあり、本寺前に同じ、西光山と號す、本堂五間に六間東向、本尊阿彌陀の立像にて長八寸許、開山開基詳ならず。
天神山王合社。本堂より南にあり、南向にて小社なり。(新編武蔵風土記稿より)

「港南の歴史」による西岸山千手院の縁起

千手院(西岸山蓮華寺)
創建の年代、開山開基などは定かでない。
『新編武蔵風土記稿』に「境内に大阿闇梨尊継不生と刻せし墓あり、寛永十一年に寂せり、此僧若くは中興にでもありしにや、」とあるが、無住の時が多く、旧記などがないため沿革を明らかにすることはできないが過去帳から見て、天正の頃の草創ではあるまいかと推定される。
明治六年九月、村内の西光山来迎寺を合併した。千手院は、最戸町三二番地にあったが、関東大震災で堂宇が、倒壊したので、廃寺となっていた旧来迎寺のあった土地、即ち現在千手院の所在地に、昭和一〇年二月二六日柱立式を行ない移転した。
当時檀家は、千手院は四軒、来迎寺は三軒であって、千手院の寺号は阿弥陀寺と呼ばれていたというが、古記録によって、現在は蓮華寺と称している。(「港南の歴史」より)

「横浜市史稿 佛寺編」による西岸山千手院の縁起

千手院
位置
千手院は、西岸山阿彌陀寺と號し、中區最戸町五百三十一番地に在る。境内は三百十九坪。民有地。區内元町の增德院末、寺格は十五等である。
沿革
創建の年代竝に開山・開基等は詳かでない。新編武藏風土記稿に「境内ニ大阿闍梨尊繼不生ト刻セシ墓アリ。寛政十一年ニ寂セリ。此僧、若クハ中興ニテモアリシニヤ。」とあるが、古來、多くは無住で、他寺の兼務となつて居たので、舊記事の存するものがないから、其沿革を明らかにしがたい。唯、過去帳の斷片中に、當寺第二世長賢法印、天正八辰年八月、三世長顯法印寛永十一戌年十月十二とあるのをみれば、當寺の創立は天正前後と推定して大差はあるまいと思はれる。明治六年九月、同村來迎寺を當寺に合併した。大正十二年九月一日の震災に、本堂・庫裡共に倒壊に及んだが、昭和元年に本堂の再建を遂げた。從來は石川の寶生寺末で在つたが、明治七年に、元町の增德院に轉屬した。
本尊
阿彌陀如來の立像、長一尺八寸は銅造で、左記後背の銘文がある。奉レ鑄移善光寺本師一光三尊如來像、本願主勸進聖人、西阿彌陀佛。文永三年大歳丙寅九月十五日、職阿彌陀佛、生年卅五。泰ニ安置一出羽國最上郡府中庄外鄕石佛。附言。此本尊を程見の如來と稱する。その由來に伝ふ、信濃國善光寺如來を鑄んとしたとき、先づその程を試みんと鑄造した像であるから、其れを以て名付けた。云々。
堂宇
本堂桁行七間二尺、粱間五間、切妻造、向拜附。亞沿葺。は昭和元年に現住岩脇隆城の再建である。(「横浜市史稿 佛寺編」より)


いいお墓

西岸山千手院の周辺図

参考資料
  • 新編武蔵風土記稿
  • 「港南の歴史」
  • 「横浜市史稿 佛寺編」