道念稲荷神社|横浜市鶴見区生麦の神社

猫の足あとによる横浜市寺社案内

道念稲荷神社|「蛇も蚊も」行事

道念稲荷神社の概要

道念稲荷神社は、横浜市鶴見区生麦にある稲荷神社です。道念稲荷神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿に記載のあることから江戸時代末期には創建されていたことがわかります。道念稲荷神社の「蛇も蚊も」行事は横浜市指定民俗文化財となっています。

道念稲荷神社
道念稲荷神社の概要
社号 稲荷神社
祭神 倉稲魂命
相殿 -
境内社 -
住所 横浜市鶴見区生麦4-27-21
祭日 蛇も蚊も行事6月第1日曜日
備考 -



道念稲荷神社の由緒

道念稲荷神社の創建年代は不詳ですが、新編武蔵風土記稿に記載のあることから江戸時代末期には創建されていたことがわかります。

新編武蔵風土記稿による道念稲荷神社の由緒

(生麦村)稲荷社
往還の中程字元宮にあり。海道より入口に石の鳥居をたつ。是を道念稲荷と云。前に蟠る松あり龍泉寺持なり。社地の入口左の方に石地蔵4尺なるを建つ。(新編武蔵風土記稿より)

神奈川県神社誌による道念稲荷神社の由緒

稲荷神社
木村(生麦町)中央にして東海道往還へ接す。宝暦三癸酉二月再建す、とあり現在じゃもかも祭を行っている。(神奈川県神社誌より)


道念稲荷神社所蔵の文化財

  • 蛇も蚊も(横浜市指定無形民俗文化財)

蛇も蚊も

蛇も蚊もは、約300年前に悪疫が流行したとき、萱で作った蛇体に悪霊を封じ込めて海に流したことに始まると伝えられています。この行事は、端年の節句の行事とされ、明治の半ば頃から太陽暦の6月6日になり、近年は6月の第1日曜日に行われるようになっています。
萱で作った長大な蛇体を若者・子供がかついで、蛇も蚊も出たけ、日和の雨け、出たけ。出たけ、と大声に唱えながら町内をかついで回ります。もとは、本宮(道念稲荷神社)と原(生麦神明社)で一体づつ作り、本宮のものが雄蛇、原のものが雌蛇だといって、境界で絡み合いをさせた後、夕刻には海に流していましたが、現在は、両社別々の行事となっています。(横浜市教育委員会掲示より)

道念稲荷神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿