東福院。足柄上郡大井町にある東寺真言宗寺院

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東福院。足柄上郡大井町にある東寺真言宗寺院

東福院の概要

東寺真言宗寺院の東福院は、稲荷山薬師寺と号します。東福院の創建年代等は不詳ながら、賢誉(天文20年1551年寂)が中興開山したといいます。

東福院
東福院の概要
山号 稲荷山
院号 東福院
寺号 薬師寺
住所 足柄上郡大井町金子2754
宗派 東寺真言宗
葬儀・墓地 -
備考 -



東福院の縁起

東福院は、当地の地頭安藤源四郎某が邸宅内に内庵として大永年間(1521-1527)に創建、僧秡雅(大永6年1721年寂)が開山したといいます。

「大井町史通史編」による東福院の縁起

稲荷山薬師寺東福院
古義真言宗の寺院で最明寺の末寺。大永年間(一五二一~二七)に地頭安藤源四郎某の内庵として創建され、僧秡雅(大永六年一五二六没)を開山とし、中興は尊継(享保六年一七二一没)である。大日を本尊とし、境内には大師堂があった。同村内の住吉明神・稲荷宮・薬師堂・八幡宮は東福院持ちである。(「大井町史通史編」より)

新編相模国風土記稿による東福院の縁起

(金子村)
東福院
稲荷山薬師寺と號す、(本寺前に同じ:最明寺末)大永中(寺傳三年の起立とすれど、所蔵文書の月次に據ば信じ難し、)地頭安藤源四郎某、内庵として起立し、(内庵と稱すれば、當時源四郎の宅地なりしにや、)僧秡雅を開山とす、(大永六年十一月十九日寂、)三年正月、北条氏印状を下し、陣僧以下諸役免除のことを下知す、
(所蔵文書曰、金子安藤源四郎爲内庵、新敷取立候間彼寺陣僧飛脚其外諸役等令免許畢、幷寺中竹木等、不可有横合者也、仍如件、大永三癸未正月二十日、東福院、虎朱印、)
後安藤氏田地を寄附せしが、子孫豊前守良整に至り、天正十二年二月、更に其の地を最明寺に寄附せしこと彼の寺所蔵の文書に見ゆ、(最明寺の條に載す、)中興尊繼(享保六年四月二十四日寂)大日を本尊とす、
△大師堂(新編相模国風土記稿より)


東福院の周辺図


参考資料

  • 「大井町史」
  • 新編相模国風土記稿