勝瀬八坂神社。相模原市緑区日連から住民と共に遷座
勝瀬八坂神社の概要
勝瀬八坂神社は、海老名市勝瀬にある神社です。勝瀬八坂神社の創建年代等は不詳ながら、旧津久井郡日連村勝瀬(現在の相模原市緑区日連)で祀られていましたが、相模川上流域のダム建設(現在の相模湖)により昭和17年から19年にかけて住民が移住し、旧津久井郡日連村勝瀬で祀られてきた当社も昭和20年に当地へ遷座したといいます。本殿は海老名市重要有形文化財に指定されています。
社号 | 八坂神社 |
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祭神 | 天照大神 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 8月22日に近い土日曜日 |
住所 | 海老名市勝瀬9 |
備考 | - |
勝瀬八坂神社の由緒
勝瀬八坂神社の創建年代等は不詳ながら、旧津久井郡日連村勝瀬(現在の相模原市緑区日連)で祀られていましたが、相模川上流域のダム建設(現在の相模湖)により昭和17年から19年にかけて住民が移住し、旧津久井郡日連村勝瀬で祀られてきた当社も昭和20年に当地へ遷座したといいます。
新編相模国風土記稿による勝瀬八坂神社の由緒
(日連村)
該当記載なし(新編相模国風土記稿より)
神奈川県神社誌による勝瀬八坂神社の由緒
勝瀬諏訪神社項
明治四十三年九月二日、字伊勢宮下に鎮座の無格社・大神宮(延宝六年<一六七六>八月新造営、天明六年<一七八六>四月、及び明治十年九月修理の棟札が残る)を、同年十二月二十日、字山王原に鎮座の無格社・日枝神社(宝永六年<一七〇九>正月新造、正徳五年<一七一五>十月以降三回の修復が行われた棟札が残る)を合祀したが、終戦後の昭和二十五年に至り、関係氏子中の希望によって、元の鎮座地に還られた。(神奈川県神社誌より)
勝瀬八坂神社所蔵の文化財
- 八坂神社本殿(海老名市指定重要有形文化財)
八坂神社本殿
勝瀬地区は、相模川上流域のダム建設(現在の相模湖)により移住を余儀なくされた旧津久井郡日連村勝瀬(現在の相模原市緑区日連)の住民約三十戸が昭和十七年から十九年にかけて当地に移住して村落を存続させた場所で、村社であった八坂神社本殿も、昭和二十年に旧地より移築されました。
本殿は、一間社流造り杮葺き、総欅・木地仕上げの建物で、屋根の正面に千鳥破風と軒唐破風を付け、壁面と小壁を日本神話や物語、龍や松に鷹といった動植物の彫物で飾っています。このような細部意匠などから、江戸時代末期、十九世紀中頃の建築と推定される良質の建物であり、産土の地である日連村勝瀬より移住した住民の精神文化を伝える貴重な建造物です。(海老名市教育委員会掲示より)
勝瀬八坂神社の周辺図