西町稲荷神社。弘法大師勧請の伝承
西町稲荷神社の概要
西町稲荷神社は、平塚市高浜台にある神社です。西町稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、大同年間(806-810)に弘法大師が相模国を巡錫、当地に滞在際に勧請したと伝えられ、文治元年(1185)頃には、僧鎮海が海詠山長楽寺を創建した際に稲荷大明神を再建し「稲荷山」と称したといいます
社号 | 稲荷神社 |
---|---|
祭神 | 宇賀御魂命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 例大祭4月29日 |
住所 | 平塚市高浜台21-21 |
備考 | - |
西町稲荷神社の由緒
西町稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、大同年間(806-810)に弘法大師が相模国を巡錫、当地に滞在際に勧請したと伝えられ、文治元年(1185)頃には、僧鎮海が海詠山長楽寺を創建した際に稲荷大明神を再建し「稲荷山」と称したといいます。
境内石碑による西町稲荷神社の由緒
正一位稲荷山神社御由緒
社伝によると、今よりおよそ千二百年前、「僧空海(弘法大師)が伊豆の国より布教のため須賀湊に上陸され、此の地に留まりし時に勧請せし」と言われ、よって当社の創建はこの時代と思われる。
御祭神は、京都伏見稲荷大社と同じ「宇賀御魂命」で五穀を司る神である。
その後真言宗僧鎮海師、大師の足跡を慕ってこの地に草庵を結び「邑中鎮護のため稲荷大明神再建ありし由、稲荷山と申し候」と言う記録があり、平塚市最古の稲荷社でもある。
昭和二十年七月の戦災以前は、現在の所が小山の頂きにて、お稲荷様の社殿が建ち、形の良い磯馴松が点在する中に真赤な鳥居が五、六十基立ち並び参道を形作り、周囲の麦畑と調和して一幅の絵の様な美観であった。古老の話によれば、海上の漁船より稲荷山の松の木が展望され、陸地の目印とされていたと言う。
古きより稲荷山のお稲荷さんと親しまれ、家内安全、海上安全、商売繁昌を祈願する善男善女の参拝者が後を絶たず、毎年四月二十九日に例大祭が行なわれる。(境内石碑より)
神奈川県神社誌による西町稲荷神社の由緒
社伝によると弘法大師当地遊行の折この地に休まれ、そこに稲荷社を建立したと言われる。(神奈川県神社誌より)
西町稲荷神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 神奈川県神社誌