山ノ内第六天社。建長寺の四方鎮守
山ノ内第六天社の概要
山ノ内第六天社は、鎌倉市山ノ内にある第六天社です。山ノ内第六天社の創建年代等は不詳ながら、建長寺の四方鎮守の一つとして祀られ、当社は南方を祀っていた社だといいます。
社号 | 第六天社 |
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祭神 | 第六天神 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 7月15日~7月22日 |
住所 | 鎌倉市山ノ内1523 |
備考 | 山ノ内上町地区の鎮守 |
山ノ内第六天社の由緒
山ノ内第六天社の創建年代等は不詳ながら、建長寺の四方鎮守の一つとして祀られ、当社は南方を祀っていた社だといいます。
境内配布資料による山ノ内第六天社の由緒
第六天の由来
建長寺の四方鎮守には、中央五大尊と八幡(東)熊野(北)・子神(西)・第六天(南)があり、第六天は上町に鎮座する。
延宝二年(一六七四)の徳川光圀『鎌倉日記』に「円覚寺ヲ出テ南行シテ、第六天 森ヲ見ル」とあり、また、延宝六年(一六七八)の建長寺境内図(伝徳川光圀寄進)には「四方鎮守第六天」と記されている。
社殿に納められた建長寺第二一八世真浄元苗筆の天保二年(一八三一)の棟札によって、宝永四年(一七〇七)に建立した社殿の破損が著しいため、村人が願い出て再建したことが知られる。
社殿の形式は一間社流造で、幕末社殿としては古風を尊重した造りといえよう。
社殿内には第六天像が中心に祀られ、前列には持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王像が安置されている。いずれも江戸時代の作で、小像ながらも彫技は丁寧で量感に満ちた佳品である。
第六天は仏教では他化自在天と称し、魔王の如き力を持つといわれ、神道では第六天神、すなわち、第六番目の神と認識されている。
神奈川県内には第六天を祀る社が一八〇社以上あり、厄病除けの神や方位神として信仰される。
現在、建長寺の四方鎮守の中で、その位置と沿革が明らかなのは第六天だけで、建長寺史研究上の重要な資料であるばかりでなく、地域にとっても貴重な文化遺産として永く後世に伝えたい。
また、第六天は上町の氏神でもあり、例祭は毎年七月十五日から二十二日にかけて行われる。(境内配布資料より)
新編相模國風土記稿による山ノ内第六天社の由緒
(山之内村)
建長寺
△四方中央鎮神社。五神各社なり(東八幡、西子神、南第六天、北熊野、中央五大尊、各其所に鎮座す、)(新編相模國風土記稿より)
山ノ内第六天社の周辺図