大栄山東樹院。川崎七福神の毘沙門天、玉川八十八ヶ所霊場、石井源左衛門が中興
東樹院の概要
真言宗智山派寺院の東樹院は、大栄山多聞寺と号します。東樹院の創建年代は不詳ながら、天正年間(1573-1592)頃に石井源左衛門が中興したといいます。かつては多摩川寄りにあったものの、洪水で被災し、当地へ移ったといいます。玉川八十八ヶ所霊場27番、また東樹院の毘沙門天は川崎七福神の毘沙門天です。
山号 | 大栄山 |
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院号 | 東樹院 |
寺号 | 多聞寺 |
住所 | 川崎市中原区宮内1-11-1 |
宗派 | 真言宗智山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 玉川八十八ヶ所霊場27番 |
東樹院の縁起
東樹院の創建年代は不詳ながら、天正年間(1573-1592)頃に石井源左衛門が中興したといいます。かつては多摩川寄りにあったものの、洪水で被災し、当地へ移ったといいます。
新編武蔵風土記稿による東樹院の縁起
東樹院
村の中央にあり。新義真言宗小杉村西明寺の末。大栄山多門寺と号す。開山の年代等詳ならず。中興開基は石井源左衛門と云ものなり。天正の頃の人と云。今も村民に其子孫遺れり。客殿9間に6間本尊不動の木像を安ず。
毘沙門堂。客殿に向て左にあり。9尺四方の堂なり。多聞天の像は木の立像にして長1尺5寸。相傳ふ当寺昔は多摩川の邊にありしが、洪水のために境内彼川へ崩入しより、後こゝへ移せり。今も昔のあとを字して毘沙門堂と云所あり。これによればこの堂も古き造立なるべし。(新編武蔵風土記稿より)
東樹院の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿