東学寺。関東九十一薬師霊場
東学寺の概要
臨済宗建長寺派寺院の東学寺は、元光山と号します。東学寺は、大年祥登禅師が応安元年(1368)に開山、材巌(天和元年1681年寂)が中興したといいます。境内薬師堂本尊の寅薬師瑠璃光如来は、廃寺となったもと末寺寅王山東光寺の本尊で、関東九十一薬師霊場26番となっています。
山号 | 元光山 |
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院号 | - |
寺号 | 東学寺 |
本尊 | 釈迦牟尼如来 |
住所 | 小田原市別堀74 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東学寺の縁起
東学寺は、大年祥登禅師が応安元年(1368)に開山、材巌(天和元年1681年寂)が中興したといいます。明治維新後に廃寺となった末寺寅王山東光寺を合併しています。
新編相模国風土記稿による東学寺の縁起
(別堀村)
東學寺
元光山と號す、臨済宗、(鎌倉建長寺末、)應安元年僧祥登開山す、(應永十五年五月十五日卒、)中興材巌、(天和元年十二月朔日卒、)本尊釋迦(長五尺七寸、毘首羯摩作、)
△天満宮
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東光寺
虎王山と號す、(東學寺末、)開山了貞、享徳三年起立す、本尊寅薬師、(行基作、)(新編相模国風土記稿より)
「川東仏教会寺院名鑑」による東学寺の縁起
当寺は南北朝の応安元年(1368年)に大年祥登禅師が開山した、寺暦六百有余年の古刹である。本尊仏は、きわめて珍しい、大きな清凉寺式の釈迦如来立像で、県の重要文化財に指定されている。構造は桧の寄木造りで、等身大(五尺七寸)ある。造立は鎌倉時代、十四世紀頃で毘首羯摩の作。他に山内には薬師堂があり、行基菩薩作と伝えられる寅薬師瑠璃光如来、日光・月光菩薩、十二神将軍の各立像が奉安されている。この寅薬師は、もと東学寺の末寺で、享徳三年(1455年)乾厳了貞首座の開山と伝えられている寅王山東光寺の本尊であった。この寺は明治初期に廃寺となったが、本尊薬師如来は五百年余の永きにわたり厚い信仰を受け現在にいたる。寅薬師は平成2年、関東91薬師霊場の第26番札所に指定された。(「川東仏教会寺院名鑑」より)
東学寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 「川東仏教会寺院名鑑」