浄蓮寺。足柄三十三観音霊場
浄蓮寺の概要
浄土宗寺院の浄蓮寺は、相伝山勝願院と号します。浄蓮寺は、佛蓮社良譽定惠上人が開山、「誉」号を初めて称した僧として著名です。往古は方八町の寺域を擁し、数多くの子院を擁していたことから、専修念仏の桑原道場と称され、「桑原道場」額は増上寺34世証譽雲臥の筆になるそうです。足柄三十三観音霊場6番霊場です。
山号 | 相伝山 |
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院号 | 勝願院 |
寺号 | 浄蓮寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 小田原市桑原428 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
浄蓮寺の縁起
浄蓮寺は、佛蓮社良譽定惠上人が開山、「誉」号を初めて称した僧として著名です。往古は方八町の寺域を擁し、数多くの子院を擁していたことから、専修念仏の桑原道場と称され、「桑原道場」額は増上寺34世証譽雲臥の筆になるそうです。
新編相模国風土記稿による浄蓮寺の縁起
(桑原村)
浄蓮寺
相傳山勝願院と號す、浄土宗、(芝増上寺末、)桑原道場の古蹟にして、良譽定惠(佛蓮社と號す、)の創建する所なり、(注記を読む)
當時は方八町の寺域なりしと云、(今水田の字に、寺田塔屋敷等の遺名あり、)中興立譽、(元和七年三月十四日卒、)本尊彌陀、別に同像あり、(聖徳太子作、長二尺一寸、)本堂に桑原道場の額を掲ぐ、(元禄十四年増上寺證譽が書なり、)
【寺寶】
△觀智國師眞蹟一幅(三縁山中興貞蓮社茲昌源譽普光觀智國師と記し、落款華押あり、)
△同書翰一通(末寺異論の事に就て、小田原惣門中への返翰なり、十月廿三日普光觀智國師源譽華押あり、)
△鐘樓。天明六年の鑄造をかく、(新編相模国風土記稿より)
「川東仏教会寺院名鑑」による浄蓮寺の縁起
浄土宗五祖、良誉定慧上人開山。桑原道場として、後に浄土宗の発展につとめた聖冏上人なども学んだ。誉号元祖。
「相傳山」という山号は、聖冏への付法に由来しているようである。
往昔は、子院十九ヶ寺を有したといわれるが、たびかさなる水害、関東大震災により古文書、寺宝など皆無にひとしい、部落のあちこちに寺に由来する地名が残っている。(「川東仏教会寺院名鑑」より)
浄蓮寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 「川東仏教会寺院名鑑」