白山姫神社。旧新戸村の鎮守
白山姫神社の概要
白山姫神社は、相模原市南区新戸にある神社です。白山姫神社の創建年代等は不詳ながら、新戸村の鎮守として勧請したものと考えられ、当地にあった関東総奉行内藤清成の陣屋に祀られたか或いは陣屋廃絶後に祀られたのではないかといいます。
社号 | 白山姫神社 |
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祭神 | 伊佐那岐命、伊佐那美命、菊理比売命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 相模原市南区新戸2075 |
祭日 | 例大祭4月17日 |
備考 | - |
白山姫神社の由緒
白山姫神社の創建年代等は不詳ながら、新戸村の鎮守として勧請したものと考えられ、当地にあった関東総奉行内藤清成の陣屋に祀られたか或いは陣屋廃絶後に祀られたのではないかといいます。
新編相模国風土記稿による白山姫神社の由緒
(新戸村)白山社
村の鎮守なり。稲荷・山王を相殿に祀る。例祭8月17日、又2月8日氷祭の神事あり、大般若経を転読す。村持下同。
槻樹、囲三丈許、神木なり。(新編相模国風土記稿より)
「さがみはら風土記稿」による白山姫神社の由緒
白山姫神社はJR相模線相武台下駅の近くにある旧新戸村の鎮守です。
この神社がある地域には、徳川家康に仕えた関東総奉行内藤清成の陣屋がありました。陣屋というのは清成が所領であった新戸・磯部・当麻・大島などの各村々を支配するために設けた屋敷ですが、清成が失脚した後の元禄年間(1688~1704)に廃絶してしまったようで現存はしていません。ただ、現在でも神社の裏手には「陣屋小路」と呼ばれる路地があり、「陣屋稲荷」という小さな稲荷社が祀られています。
さて、この白山姫神社には享保8年(1723)の棟札が残されています。つまり、この神社は陣屋廃絶後にその跡地に建てられたものか、あるいは陣屋があった頃からの小祠をこの時に再興したものと思われます。なお、当時は「白山大権現」と呼ばれていました。
ちなみに、「白山姫神社」とは石川県の白山信仰がもととなって祀られている神社です。
神社の境内には本数こそ少ないものの大きなケヤキやトチの木が立ち並び、『風土記稿』に御神木として記録されているものもあります。また、斜めに突き出すケヤキもあり、向かい側の万年山長松寺とともに、昔ながらの景観をしのばせています。(「さがみはら風土記稿」より)
白山姫神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- さがみはら風土記稿