当麻浅間神社。富士山が大噴火した後の正徳3年に創建
当麻浅間神社の概要
浅間神社は、相模原市南区当麻にある神社です。浅間神社は、宝永4年(1707)に富士山が大噴火した後の正徳3年(1713) に創建、昭和45年当地に遷座したといいます。境内社の浅間神社は、昭和45年観心寺より移設したものだといいます。
社号 | 浅間神社 |
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祭神 | 木花咲耶媛命 |
相殿 | - |
境内社 | 秋葉神社 |
祭日 | 例大祭8月29日 |
住所 | 相模原市南区当麻1612 |
備考 | - |
当麻浅間神社の由緒
浅間神社は、宝永4年(1707)に富士山が大噴火した後の正徳3年(1713) に創建、昭和45年当地に遷座したといいます。
新編相模国風土記稿による当麻浅間神社の由緒
(當麻村)
浅間社
正徳三年再建の棟札あり。(新編相模国風土記稿より)
「さがみはら風土記稿」による当麻浅間神社の由緒
麻溝小学校から県道を渡り、当麻地区の水田地帯へ下りる「浅間坂」の途中にこの神社はあります。
この「浅間坂」はその名のとおり浅間神社の名から命名されたもので、昭和16年の改修工事のさいには坂の名を刻んだ記念碑が立てられています。
しかし、神社はもともとは現在地より40mほど西の山中にあったもので、昭和45年の社殿新築の時にここに移転されたものです。
さて、浅間神社は富士山信仰がもととなっている神社です。特に江戸時代になると「富士講」という扶助組織を設けて富士山にお参りに出かけることが多くなりましたが、遠く富士山まで出かけられない人のために神社を勧請することもありました。この浅間神社もそのような理由から創建されたのでしょうか。
この神社が創建されたのは正徳3年(1713) といわれています。その6年前の宝永4年(1707)に富士山が大噴火をしており、その火山灰はこの相模原にも降り注いでいます。これも何か影響があったのかも知れません。
社殿の右側には防火の神様といわれる秋葉神社が合祀されていますが、これは神社新築のさいに近くの観心寺境内より移築したものです。(「さがみはら風土記稿」より)
当麻浅間神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- さがみはら風土記稿