白雲山清岩寺。清水三左衛門が仏燈大光国師を招いて創建
清岩寺の概要
臨済宗建長寺派寺院の清岩寺は、白雲山と号します。清岩寺は、清水三左衛門が文保元年(1317) に仏燈大光国師(元応2年1320年寂)を招いて創建、津久井町長寿庵の月桂祐天(天文15年1546年寂)が開山したといいます。
山号 | 白雲山 |
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院号 | - |
寺号 | 清岩寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 相模原市緑区大島2402 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
清岩寺の縁起
清岩寺は、清水三左衛門が文保元年(1317) に仏燈大光国師(元応2年1320年寂)を招いて創建、津久井町長寿庵の月桂祐天(天文15年1546年寂)が開山したといいます。
新編相模国風土記稿による清岩寺の縁起
(大島村)清岩寺
白雲山と號す、臨済宗(鎌倉建長寺末)始は清光庵と號す後一寺となり今の寺山號を得、開山月桂祐天(天文十五年八月朔日卒)本尊阿彌陀(座像長八寸安阿彌作)(新編相模国風土記稿)
平成さがみはら風土記稿による清岩寺の縁起
青岩寺は、大島のバス停「古清水」より南へ200m、神沢坂の上にある臨済宗の寺院です。
『風土記稿』によると、建長寺(鎌倉市)の末寺で、山号を白雲山といい阿弥陀如来を本尊としています。
同書によると、はじめは清光庵という堂宇でしたが、後に清岩寺となり、月桂祐天〔天文15年(1546) 没〕を開山として開いたと記されています。
これについて寺伝では、当地の清水三左衛門が文保元年(1317) に仏燈大光〔元応2年(1320) 没〕を招いて開き、後に三ヶ木村(津久井町)の長寿庵(廃寺)の月桂祐天がこれを継承したものだと伝えています。
ちなみに、当寺には仏燈国師倚像が残されていますが、墨書銘によると天保6年(1835) に安置された鎌倉仏師三橋永助の作であることがわかります。
また、明治3年(1870) の『禅宗曹洞宗本末寺号其外明細帳を見ると、本寺は地域の榎戸というところに寛永5年(1628) には「拈花庵」という庵室を持っていたことがわかります(現在は廃寺)。
本寺にちなむ伝承として、仏燈大光の霊力によって清水三左衛門は子宝に恵まれたことなどがあります。(平成さがみはら風土記稿より)
清岩寺の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- さがみはら風土記稿