朝日薬師堂。県指定文化財の聖観音菩薩立像・兜跋毘沙門天立像
朝日薬師堂の概要
寺院の朝日薬師堂の創建年代等は不詳ながら、本尊聖観音菩薩立像、および木造兜跋毘沙門天立像は平安時代の作とされます。江戸期には平等寺持の堂庵でしたが、現在は上怒田自治会の管理となっています。本尊聖観音菩薩立像、および木造兜跋毘沙門天立像・小仏像は神奈川県文化財に、堂宇は南足柄市文化財に指定されています。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | - |
本尊 | 薬師如来像 |
住所 | 南足柄市怒田2179 |
宗派 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
朝日薬師堂の縁起
朝日薬師堂の創建年代等は不詳ながら、本尊聖観音菩薩立像、および木造兜跋毘沙門天立像は平安時代の作とされます。江戸期には平等寺持の堂庵でしたが、現在は上怒田自治会の管理となっています。
新編相模國風土記稿による朝日薬師堂の縁起
(怒田村)
觀音堂
正觀音を安ず、(長五尺五寸、聖徳太子作、)平等寺持、(新編相模國風土記稿より)
朝日薬師堂所蔵の文化財
- 朝日観音堂(南足柄市指定文化財)
- 木造聖観音立像(神奈川県指定文化財)
- 木造兜跋毘沙門天立像(神奈川県指定文化財)
- 小仏像(神奈川県指定文化財)
朝日観音堂、木造聖観音立像、木造兜跋毘沙門天立像、小仏像
朝日観音堂は、江戸時代中期の建造と推定され、一辺が四間の宝形造で、基礎は赤土を固め表面に白い漆喰を覆った、亀腹と呼ばれる土壇です。
聖観音菩薩立像(像高133cm)は、平安時代の作で内刳りのない一木造りの像で、後世の補修が多く入っており、地方仏に見られる面相と、都の影響を受けたと思われる裳や天衣の表現を併せ持つ像です。
三躯の兜跋毘沙門天立像のうち一部欠損している像(像高132.5cm)は、平安時代の作です。
このほか、平安時代から江戸時代までの小仏像十三躯が安置されています。
朝日観音堂は市指定文化財であり、聖観音立像や兜跋毘沙門天立像、小仏像は県指定文化財です。(南足柄市教育委員会掲示より)
朝日観音堂とその土壇
観音堂は、江戸時代中期の建造と推定され、一辺が四間の宝形造で、頂きは、箱棟でまとめられている。
お堂の本身は外陣と内陣に分けられ、内陣には本尊「聖観音立像」が安置されていた。まわりには高欄の回縁をめぐらせている。
このお堂の特徴は亀腹と呼ばれる基礎の土壇にある。赤土で固め、表面を白い漆喰で仕上げた饅頭形土壇で、本身の礎石がすえられている。(南足柄市教育委員会掲示より)
朝日薬師堂の周辺図
参考資料
- 新編相模國風土記稿
- 「南足柄市史」