吉祥寺跡|羽村市羽加美の名所旧跡

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吉祥寺跡|鎌倉時代の創建と推定される寺院

吉祥寺跡の概要

吉祥寺跡は、羽村市羽加美にある名所旧跡です。吉祥寺跡は、江戸時代末期まで当地に存在していた山王山吉祥寺の跡地です。吉祥寺の創建年代等は不詳ながら、当地周辺からは平安時代遺構の遺物が出土しており、阿蘇神社一峰院と共に羽村文化の中心地だったといいます。

吉祥寺跡
吉祥寺跡の概要
名称 吉祥寺跡
みどころ 市指定旧跡
入場時間
入場料
住所 羽村市羽加美4-6
備考 -




吉祥寺跡の由緒

吉祥寺跡は、江戸時代末期まで当地に存在していた山王山吉祥寺の跡地です。吉祥寺の創建年代等は不詳ながら、当地周辺からは平安時代遺構の遺物が出土しており、阿蘇神社一峰院と共に羽村文化の中心地だったといいます。

羽村市教育委員会掲示による吉祥寺跡について(羽村市指定史跡)

吉祥寺跡
『新編武蔵風土記稿』(江戸時代後期の地誌)には、吉祥寺について次のように書かれています。「境内は免税地で八間(約14.5m)に十一間(約20m)の広さで山王山吉祥寺といい、一峰山の末寺。客殿は六間(約11m)に三間(約5.5m)で東向き。二間四方の十王堂が客殿の前にあり、本尊は釈迦立身木像で近来住職がいない。」また一峰院の記録によれば、文化11年(1814)火災で焼失したため、地元で管理していたのを嘉永7年(1854)から一峰院に移したとされます。現在は個人所有地ですが、この付近からは平安初期の土師器破片や、中世の板碑も出土しており、阿蘇神社一峰院と共に羽村文化の中心地であったともいえます。(羽村市教育委員会掲示より)

新編武蔵風土記稿による吉祥寺跡について

(羽村)吉祥寺
境内除地、八間に十一間山王山と號す、村の西にあり、是も村内一峯院の末、客殿六間に三間東向、本尊釋迦立身、木像長七寸、此寺亦近来住職なし。
十王堂。客殿の前にあり、二間四方。(東京都教育委員会掲示より)


吉祥寺跡の周辺図