長房白山神社|上下長房村の鎮守
長房白山神社の概要
長房白山神社は、八王子市廿里町にある神社です。長房白山神社は、享禄3年(1454)に加賀一の宮を勧請して創建、天文22年(1553)には滝山城主大石源左衛門尉縄周が社殿を造営したといいます。江戸時代には幕府より社領14石余の御朱印状を拝領、上下長房村の鎮守として祀られ、一の鳥居は南浅川を越えた高尾町に在ったといいます。
社号 | 白山神社 |
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祭神 | 伊邪那美命 |
相殿 | - |
境内社 | - |
住所 | 八王子市廿里町48-3 |
祭日 | 8月第三日曜日 |
備考 | - |
長房白山神社の由緒
長房白山神社は、享禄3年(1454)に加賀一の宮を勧請して創建、天文22年(1553)には滝山城主大石源左衛門尉縄周が社殿を造営したといいます。江戸時代には幕府より社領14石余の御朱印状を拝領、上下長房村の鎮守として祀られ、一の鳥居は南浅川を越えた高尾町に在ったといいます。
新編武蔵風土記稿による長房白山神社の由緒
(下長房村)白山社
村の西に寄りてあり、御朱印十四石餘を附せらる、村内の鎮守なり、一の鳥居は上椚田村字河原ノ宿の側にあり、ここより二町許りを過て、淺川を渉り石階三十二級を登りて、別當寺あり、そこより又石階二十級を登り、又峻厳を攀登ること三町ばかり、徑の左右老樹多く生茂れり、それより數百歩の平地ありて、社前にいたる、本社は一間に二間、上屋三間に四間、拝殿一間半に二間、前に木の鳥居あり、すべて南向なり、神體は木の立身にて長一尺七八寸、殊勝なる古像なり、本地十一面観音は青石の碑面に彫出せし像なり、側に文永十二年卯月八日、阿闍梨禅仁としるしてあれば、古き勧請なることも推て知らる、又古き棟札あり、是によれば明應の頃、鈴木大蔵入道なるもの修理を加へ、天文に至りて大石源左衛門縄周又造營せり、其棟札左にしるす。
奥院。本社より一町餘を登りて建つ、小祠也。
末社六社。本社の後にあり、共に小祠なり。
別當安楽寺。新義眞言宗、高尾山薬王院の末、良廣山と號す、開山開基詳ならず、本尊不動立像にて長二尺五寸許、客殿五間に八間なり。
神楽殿。客殿の前にあり、北向なり。
天満宮。寺後にあり、小祠。
鍾樓。客殿の後にあり、九尺四方、鐘の圓徑二尺餘、延寶五年鑄造せし鐘なり。(新編武蔵風土記稿より)
東京都神社名鑑による長房白山神社の由緒
享禄三年(一四五四)に加賀一の宮を勧請し、明応七年(一四九八)二月再建、天文二十二年(一五五三)滝山城主大石源左衛門尉縄周により社殿を造営した。寛文十一年(一六七一)除地のさい十四石一斗を受けた。上下長房の總鎮守である。(東京都神社名鑑より)
長房白山神社の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 東京都神社名鑑