南清山観音寺|多摩八十八ヶ所霊場
観音寺の概要
真言宗智山派寺院の観音寺は、南清山一乗院と号します。観音寺は、薬師堂の別当寺として頼仙(寛正元年1460年寂)が犬目に創建、天正年間(1573-1591)当地へ移転、寛永年中(1624-1643)薬師堂領として5石の御朱印状を幕府より拝領したといいます。多摩八十八ヶ所霊場74番です。
山号 | 南清山 |
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院号 | 一乗院 |
寺号 | 観音寺 |
住所 | 八王子市万町125-1 |
宗派 | 真言宗智山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
観音寺の縁起
観音寺は、薬師堂の別当寺として頼仙(寛正元年1460年寂)が犬目に創建、天正年間(1573-1591)当地へ移転、寛永年中(1624-1643)薬師堂領として5石の御朱印状を幕府より拝領したといいます。
新編武蔵風土記稿による観音寺の縁起
(新横山町)薬師堂
村内、小名十日市場にあり、御朱印堂領五石の内なり、東向、二間半四面の堂なり、薬師は立像にして、長九寸五分、行基菩薩の作なり、縁起あり、その文に
凡當山者、密教喩伽之道場、而観音大士之霊場也、且亦醫王堂之尊體者(中略)
別当観音寺
薬師堂の側に任せり、南清山一乗院と號す、新義真言宗、同郡寺方村寳生寺の末なり、開山の僧を頼仙と云、寛正元年七月廿三日示寂す、本尊大日木の坐像にて、長一尺八寸、脇立には不動愛染を安せり、本堂七間に六間。 (新編武蔵風土記稿より)
「八王子市史」による観音寺の縁起
観音寺(新横山村―万町一三三)
南清山一乗院と号し、本尊大日如来、開山は頼仙(寛正元年 一四六〇 七月二三日寂)といい、元来は薬師堂の別当寺である。この薬師如来は川口村犬目の里「峰の薬師」と称せられたものであり(武蔵名勝図会)、天正年間(一五七三~一五九一)犬目村より現地に移転した。また一説によれば谷野村祥雲寺の本尊であったともいわれる(武蔵風土記稿)。寛永年中(一六二四~一六四三)御朱印薬師堂領五石を賜わり、現在の本堂・庫裡は大正一一年の建立である。(「八王子市史」より)
観音寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「八王子市史」