豊田若宮神社｜日野市東豊田の神社

豊田若宮神社｜地頭の大久保勘三郎が慶安5年に創建

豊田若宮神社の概要

豊田若宮神社は、日野市東豊田にある神社です。豊田若宮神社は、地頭の大久保勘三郎が慶安5年（1652）に創建したといいます。昭和36年白鬚神社を、昭和40年日枝神社を、昭和47年八幡神社を、平成5年天満神社を合祀したといいます。

豊田若宮神社の概要
社号	若宮神社
祭神	仁徳天皇、猿田彦命、大山咋命、応神天皇、菅原道真公
相殿	-
境内社	-
住所	日野市東豊田2-32-5
祭日	例祭日9月15日
備考	-

豊田若宮神社の由緒

豊田若宮神社は、地頭の大久保勘三郎が慶安5年（1652）に創建したといいます。昭和36年白鬚神社を、昭和40年日枝神社を、昭和47年八幡神社を、平成5年天満神社を合祀したといいます。

新編武蔵風土記稿による豊田若宮神社の由緒

（豊田村）
八幡社
除地、一段、地頭除二段、小名矢崎にあり、小社にて上屋あり、巽向なり、前に僅の石碑あり、村内善生寺持
惣身明神社
除地、一段、村の上の方にあり、小社にて巽向なり、此地もと白鬚明神と號せしを、寳暦九年再建の時棟札へ惣身明神と別當寺の住職書しにより、今にかく號せりと、おもふに扁額するほどの事なれば、妄に書改しにはあるべからず、是も善生寺の持
天神社
除地、一段、村の中央にあり、善生寺の持
山王社
除地、一段、字黒川にあり、これも善生寺の持
三島社
除地、一段、村の東の方二あり、善生寺の持なり
若宮社
除地、二段、是も東の方にあり、小社なり、上屋二間四方、拝殿二間に四間、神體石の坐像長五寸許、束帯のかたちなり、棟札に慶安五壬辰年時の地頭大久保勘三郎建立のよしをしるす、例祭九月九日善生寺持（新編武蔵風土記稿より）

東京都神社名鑑による豊田若宮神社の由緒

慶安五年（一六五二）地頭の大久保勘三郎により創立。安永八年（一七七九）九月に社殿再建する。寛政御神像は束帯姿の石の座像で本殿に安置する。寛政九年（一七九七）九月奉納の狛犬は市の重文である。昭和三十六年三月十日に白鬚神社を、四十年八月五日に日枝神社を、四十七年十一月五日に八幡神社を合祀、五十四年八月社殿を改築した。古来より子供の守り神と崇められている。（日野市史より）

日野市史による豊田若宮神社の由緒

創建年代不詳。棟札に慶安五年（一六五二）時の地頭大久保勘三郎建立の由をしるすとあるが、創建の年代は遥かに古いと推測される。
江戸時代には善生寺が別当であったが、明治二年以降は当該管内の神職が祭儀を行っている。（日野市史より）

東京都神社名鑑による合祀された天満神社の由緒

創建の年代は不詳である。嘉永四年（一八五三）八月十五日社殿を再建する。また大祭には豊年祈願の風祭りの神事を執行。（東京都神社名鑑より）

境内石碑による合祀された天満神社の由緒

天満神社の祭神は菅原道真公、創建年代は不詳であるが、嘉永四年八月十五日社殿再建の棟札により、以前鎮座は武蔵国多磨郡由井領豊田村の中央現在の日野市豊田四丁目十一番地七であった。古より豊田組氏子が中心となって、例祭の三月二十五日には、豊年祈願の風祭りの神事が行われていた。
昭和六十一年豊田南土地区画整理事業が始まり、村社若宮神社の境内地が大幅に減少されることとなり、忍び難く天満神社氏子の総意により、境内地四百六十四坪を若宮神社境内地に隣接しての換地を行い大幅な増加をはかると共に田園風景が絶滅した今日、縁深い旧来の村社若宮神社の景観を後世に残す可く例祭日の平成五年三月二十五日深夜に遷座祭を行い同社にて合祀祭を執行した。
また明治三十五年二月豊田中組氏子中が建立した菅公十年祭祀記念碑を合わせ若宮神社境内地に移設・先人の遺徳に感謝の意を捧げた。
平成五年合祀完了を記念し祭主井上潔宮司に甚深感謝の謝意を表し本事業に参画した氏子各氏を刻し経緯を後世に残す。
平成二十年三月吉日　豊田中組氏子中（境内石碑より）

境内石碑による合祀された日枝神社の由緒

日枝神社は明治初年の文書によりますと武蔵国南多摩郡豊田村梶山一六四五番地。現在は日野市多摩平二丁目十四番地の二十五号。当時は雑木林と杉木立のあるまた湧水清らかな土地に豊田村字宮根・道場・下田・小高田・築地・吹上の部落人二十七戸の氏神別名山王様と呼んで信仰され毎年四月の初めての申の日を初野猿の日と呼んで御神酒あげといい例祭を行ってまいりました。
昭和三十年代に入り日本住宅公団による住宅地開発に伴い東京都より周辺地域が黒川緑地として指定され昭和五十二年三月十八日東京都へ買収された結果日枝神社は豊田村総鎮守「若宮神社」に合併合祀をしてその資金により若宮神社の社殿を再建したのである。
茲に記念碑を建立して後世に伝えます。（境内石碑より）