圓林寺|市内唯一の天台宗寺院、関東百八地蔵霊場
圓林寺の概要
天台宗寺院の圓林寺は、雲乗山地蔵院と号します。圓林寺の創建年代等は不詳ながら、正長元年(1428)の創建と伝えられるといい、町田市内唯一の天台宗寺院です。関東百八地蔵霊場104番です。
山号 | 雲乗山 |
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院号 | 地蔵院 |
寺号 | 圓林寺 |
住所 | 町田市相原町3729 |
宗派 | 天台宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
圓林寺の縁起
圓林寺の創建年代等は不詳ながら、正長元年(1428)の創建と伝えられるといいます。
新編武蔵風土記稿による圓林寺の縁起
(上相原村)圓林寺
除地、陸田三段七畝十二歩、字屋敷谷にあり、天台宗高月村圓通寺の門徒なり、雲乗山地蔵院と號す、本堂六間に五間、南向、本尊地蔵木の立像、長一尺五寸許。
阿彌陀堂。門を入て左りにあり、二間四方、彌陀は木の坐像、長二尺ばかり(新編武蔵風土記稿より)
「町田市史」による圓林寺の縁起
円林寺(相原町)
所在地 町田市相原町滝ノ谷。
宗派 天台宗 山門派。南多摩郡高月円通寺末。
山寺号 雲乗山地蔵院圓林寺。
開山 正長元申年(一四二八)二月一四日創立とあるのみで、ほかは不明。
本堂 間口六間、奥行五間。寄棟亜鉛葺。木造にて、唐破風のある正二間、奥一間の向拝がある。南西二方に濡れ縁あり。
本尊 『風土記稿』に「地蔵、木の立像、長一尺五寸許」とあるので、山寺号の「雲乗山地蔵院」とあるところと併せて地蔵尊であるようだ。「相原村誌」にも「地蔵尊を安置す」とある。この地蔵尊は昭和三四年東京都南多摩丘陵調査の際、「立像。当代(鎌倉時代)のものと鑑してよい」と報告書に記している。護摩堂 昭和四八年阿弥陀堂を再建して護摩堂とよぶようである。入母屋亜鉛葺。木造。正面四間、奥行三間半、三方廊下タル木造。『風土記稿』に「阿弥陀は木の坐像。長二尺」としてあるが、今でもこの木像があるだろうか。
山門 正面九尺、奥行四尺五寸。門扉あり。瓦葺、冠木門。昭和四八年新築。(「町田市史」より)
境内掲示による圓林寺の縁起
当山は市内に現在する唯一の天台宗寺院で創建は正長元年(一四二八)二月十四日と傳えられるが開山開基等は明らかでない。本尊地蔵菩薩(文化財)並びに阿弥陀如来座像(文化財)で鎌倉時代の作でありますが作者は不明である。又護摩堂の本尊は元三慈恵大師像で北白川の宮能久親王の護持佛で開運厄除大師として知られる。縁あって当寺に拝領されたものである。境内の蓮は大賀一郎博士の二千年蓮と各種の蓮であります。(境内掲示より)
圓林寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「町田市史」