月窓寺|武蔵野市指定文化財の乾漆造白衣観音坐像
月窓寺の概要
曹洞宗系単立寺院の月窓寺は、雲洞山天暁院と号します。月窓寺は、牛込宝泉寺五世洞巌(寛文3年1663年寂)が開山となり創建したといいます。観音堂の乾漆造白衣観音坐像は市の文化財に指定されています。
山号 | 雲洞山 |
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院号 | 天暁院 |
寺号 | 月窓寺 |
本尊 | 釈迦牟尼佛像 |
宗派 | 曹洞宗系単立 |
住所 | 武蔵野市吉祥寺本町1-11-26 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
月窓寺の縁起
月窓寺は、牛込宝泉寺五世洞巌(寛文3年1663年寂)が開山となり創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による月窓寺の縁起
(吉祥寺村)月窓寺
除地、八段三畝十歩、小名四軒寺町にあり。禅宗曹洞派、江戸牛込宝泉寺末、雲洞山天暁院と称す。客殿十間半に五間半東向、本尊釈迦木の坐像長八寸許、左右に文殊普賢を安す。各長五寸許、開山は本山の五世洞巌寛文三年四月五日寂。
観音堂。客殿に向て左の方にあり、三間に二間北向なり。千手観音は木の立像長一尺五寸許。
稲荷龍天白山相殿。客殿の正面にあり。上屋六尺四方、内に小祠を置。西向なり。社前に鳥居を立。(新編武蔵風土記稿より)
月窓寺所蔵の文化財
- 月窓寺観音堂の乾漆造白衣観音坐像(武蔵野市指定有形文化財)
月窓寺観音堂の乾漆造白衣観音坐像
月窓寺観音堂の白衣観音坐像は、元禄年間(1688-1704)につくられたものである。尊像は京都の大仏師によってつくられ、光背、台座は江戸でつくられたものである。
坐像は37㎝、光背の高さ62㎝、台座高37㎝、総高は99㎝の乾漆造金色彩である。また台座内部の骨組枠に「元禄二年成就叶」の墨書がある。
この白衣観音坐像は、馬頭観音信仰と結びついて、村民に信仰されたものと推定される。(武蔵野市教育委員会掲示より)
月窓寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿