蓮乗寺|里正十郎左衛門の先祖が開基
蓮乗寺の概要
日蓮宗寺院の蓮乗寺は、佛種山得乗院と号します。蓮乗寺は、妙福寺十五世日円(寛文2年1662年寂)が開山、里正十郎左衛門の先祖(法名得乗院日種)が開基となり創建したといいます。
山号 | 佛種山 |
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院号 | 得乗院 |
寺号 | 蓮乗寺 |
本尊 | 釈迦牟尼佛像 |
宗派 | 日蓮宗 |
住所 | 武蔵野市吉祥寺本町1-10-12 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
蓮乗寺の縁起
蓮乗寺は、妙福寺十五世日円(寛文2年1662年寂)が開山、里正十郎左衛門の先祖(法名得乗院日種)が開基となり創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による蓮乗寺の縁起
(吉祥寺村)蓮乗寺
除地、四段一畝廿歩。小名四軒寺町にあり。日蓮宗、新座郡小榑村妙福寺末、佛種山得乗院と号す。客殿七間に五間北向、本尊三寶を安ず。開山は本山十五世日円寛文二年七月寂す。開基は当村の里正十郎左衛門が先祖なり。法号を得乗院日種と云ふ。因て其まま院号とせり。延宝五年六月十五日示寂せり。
三十番堂。客殿に向ひ左の方に立。二間に三間許り。(新編武蔵風土記稿より)
蓮乗寺所蔵の文化財
- 仙路翁墓碣碑(武蔵野市指定有形文化財)
- 厄除日蓮聖人坐像
仙路翁墓碣碑
本碑は、天保六年(一八三五)十月、仙路翁(吉祥寺村名主松井十郎左衛門)の筆子(弟子)たちによって、仙路翁を顕彰するために建立されました。松庵邨岸野厳撰幷書、九峡老人篆。碑の表面上部に「仙路翁墓碣銘」、その下に仙路翁の事蹟や人となりが彫られています。
本碑は、庶民の教育機関であった手習塾の筆子たちが、師匠から受けた恩を後世に伝えようと建立した筆子塚です。市内には四基の筆子塚が確認されていますが、本碑は情報量が多く、江戸時代後期の吉祥寺村の状況や近隣村落との交流、村役人像などを知ることのできる貴重な歴史資料です。(武蔵野市教育委員会掲示より)
厄除日蓮の像
この寺の本堂正面に安置されている日蓮上人の像は木製の坐像で高さ一米三十糎で右手にしゃく、左手の経文の巻物をもっている。この像は文政年間(約百四十年前)吉祥寺村名主松井十郎左衛門の孫娘が紀州候の奥女中をやめる際、殿様より拝領し母方の菩提寺である当寺へ寄進したもので厄除日蓮とよばれ爾来厄年男女の守り本尊として有名である。
なおここには武蔵野文化の生みの親ともいうべき吉祥寺村八代の名主松井仙露翁の碑と明治、大正の五十年にわたり本市のこどもたちの教育につくされた須藤先生父子の墓がある。(武蔵野市教育委員会掲示より)
蓮乗寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿