地久山妙光院|師岡山城守将景の姉・妙光尼が開基
妙光院の概要
曹洞宗寺院の妙光院は、地久山と号します。妙光院は、天寧寺六世九山整重を開山として師岡山城守将景の姉・妙光尼が開基となり天正2年(1574)に創建、慶安2年(1649)には寺領3石の御朱印状を拝領したといいます。
山号 | 地久山 |
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院号 | 妙光院 |
寺号 | - |
住所 | 青梅市師岡1-1521 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
妙光院の縁起
妙光院は、天寧寺六世九山整重を開山として師岡山城守将景の姉・妙光尼が開基となり天正2年(1574)に創建、慶安2年(1649)には寺領3石の御朱印状を拝領したといいます。
新編武蔵風土記稿による妙光院の縁起
(下師岡村)妙光院
地久山と號す、城山の麓にある曹洞の禅宗、根ヶ布村天寧寺末、御朱印三石の寺領を附せらる、村内の城山と云るは即ち當院の山林なり、客殿九間半に六間、本尊千手観音を安す、坐像の鉄佛なり、長六寸許、長六寸ばかり、開山詳ならず、開基月佳妙光と云、此月佳は師岡山城守某が姉にて、尼となり、後此村に庵室を營みて棲めり、其地は今村民兵左衛門が居所なり、此寺より南の方一町餘を隔て、いつの頃にか此地に引移し、一宇の寺院とはなせり、天正十三年本山天寧寺六世九山和尚、當院に於て經供養せしこと當寺の舊記に殘れり、さればその頃已に堂舎をなせしとみえたり。(新編武蔵風土記稿より)
「青梅市史」による妙光院の縁起
妙光院(地久山)
師岡(現・師岡町一丁目)にあり、本尊は千手観音菩薩である。天正二年(一五七四)六月、天寧寺六世九山整重を開山として師岡山城守将景の姉・妙光尼が開基と伝える。師岡城跡(勝沼城)はこの寺の後丘で、近辺の人は城山と呼んでいる。現在一部は墓地に充てられている。慶安二年(一六四九)寺領三石の朱印状を寄せられた。本尊千手観音像の背部に「武州杣保内野上郷地久山妙光禅院于時天正十三年」と銘文が刻されていて、市有形文化財に指定されている。平成四年、新しい客殿を完成した。(「青梅市史」より)
妙光院の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「青梅市史」