月向山常福寺|多摩八十八ヶ所霊場56番
常福寺の概要
真言宗豊山派寺院の常福寺は、月向山蓮華院と号します。常福寺は、森田将監祥昌(月光院玉叟道金居土)が開基となり、当山派修験円秀(天正12年1584年寂)が創建したといいます。江戸期には平井春日神社の別当を務めていました。多摩八十八ヶ所霊場56番です。
山号 | 月向山 |
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院号 | 蓮華院 |
寺号 | 常福寺 |
住所 | 西多摩郡日の出町平井3637 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
常福寺の縁起
常福寺は、森田将監祥昌(月光院玉叟道金居土)が開基となり、当山派修験円秀(天正12年1584年寂)が創建したといいます。江戸期には平井春日神社の別当を務めていました。
新編武蔵風土記稿による常福寺の縁起
(平井村)
常福寺
除地、二段二畝、小名仙石にあり、新義眞言宗、同郡大久野村西福寺の末、月光山蓮華院と號す、開山圓秀天正十二年七月朔日示寂す、開基は森田将監某なるもの、是も天正年間の人にて、今もその子孫森田を氏とせる百姓七郎右衛門村中に住せり、本尊不動木の坐像長一尺八寸なり、作しれず、客殿は五間に八間南向なり、
寶物
不動一軀。木の坐像長一寸五分、弘法大師の作、
弘法大師書一幅。文に歩大空位成身秘密、
地蔵堂。九尺四方、門を入て左の方にあり、本尊地蔵銅の立像長二尺八寸許、作知れず、(新編武蔵風土記稿より)
「日の出町史」による常福寺の縁起
宮本の常福寺は山院号を月光山蓮華院といい、当山派修験円秀により中世末に創建されたという。開基は森田将監祥昌で、山号は祥昌の法号、月光院玉叟道金居土からつけたと伝えられる。その後、僧義殿により中興された。本尊の木造不動三尊像は江戸初期の作と推定される。ほかに秘仏として歓喜天像が租られている。平井村鎮守の春日社の別当寺でもあった(「日の出町史」より)
常福寺所蔵の文化財
- 宝篋印塔(日の出町指定文化財)
宝篋印塔
高さ地上約五・四メートル文政元年八月建立、塔の中に佛舎利その他経文が収蔵されている。(日の出町教育委員会掲示より)
常福寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「日の出町史」