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向雲寺|西多摩郡奥多摩町海沢にある曹洞宗寺院

向雲寺の概要

曹洞宗寺院の向雲寺は、龍岩山と号します。向雲寺は、海禅寺五世太古禅梁和尚(永禄九年歿)が開山、海沢山宝林寺を合寺したといいます。当地からは貞治(1362-1367)、応安(1368-1374)年間に造立された板碑が発掘されていいます。

向雲寺
向雲寺の概要
山号 龍岩山
院号 -
寺号 向雲寺
住所 西多摩郡奥多摩町海沢455
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 -



向雲寺の縁起

向雲寺は、海禅寺五世太古禅梁和尚(永禄九年歿)が開山、海沢山宝林寺を合寺したといいます。当地からは貞治(1362-1367)、応安(1368-1374)年間に造立された板碑が発掘されていいます。

新編武蔵風土記稿による向雲寺の縁起

(海澤村)
寶林寺
境内百二十坪、小名寒庭にあり、梅澤山と號す、曹洞宗、二又尾村海禅寺末、開山楽芝天正十一年起立せりと云ふ、本尊釋迦木の坐像長一尺三寸客殿に安ず。
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蔵福菴
年貢地二十七坪餘、上村の西の方にあり、四間に二間半、起立の年歴等詳ならず、本尊十一面観音坐像にて長八寸なり、百姓持。
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薬師堂
年貢地六坪、上村の西北にあり、二間に一間半、木の坐像長一尺一寸なるを安す、これも百姓持。
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向雲寺
境内除地九畝六歩、下村の中ほどにあり、龍岩山と號す、曹洞宗、二又尾村海禅寺末、開山大古禅梁永禄九年化す、客殿九間に五間、本尊釋迦の坐像長二尺五寸ばかりなり。
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薬師堂
年貢地六坪、下村の中にあり、九尺四方、木の立像長一尺なるを安す。
(新編武蔵風土記稿より)

「奥多摩町史」による向雲寺の縁起

龍岩山向雲寺
向雲寺は曹洞宗青梅市二俣尾の海禅寺派で大永七年(一五二七)の起立と伝えますが開基は不詳、開山は海禅寺五世の太古禅梁和尚(永禄九年歿)です。本尊は釈迦牟尼仏木の坐像(高さ七五センチメートル)です。
ここには町文化財指定の板碑(貞治、応安の造立)がありますが、これは嘉永六年(一八五三)の大火によって焼失した寺域を整備中に出土したもので保存状態は極めて良好です。この板碑が本寺地内から出土したということは本寺起立以前の南北朝時代既に寺院の先駆をなす何等かの堂宇があったことが考えられます。
現在の伽藍は昭和五十一年再建のものですが、その小屋組材は全部旧西光寺(小丹波)本堂の解体材をそのままの規模で利用したものです。旧西光寺は宝暦五年(一七五五)の建立ですから三百数十年の歴史を持つ建物が再現したことになります。
『武蔵風土記』によると海沢村には向雲寺のほか、海沢山宝林寺(天正十一年起立向雲寺へ併合)、蔵福庵(本尊十一面観音坐像)、薬師堂(上村)薬師堂(下村)等が登載されていますが現存しません。(「奥多摩町史」より)


いいお墓

向雲寺の周辺図

参考資料
  • 新編武蔵風土記稿
  • 「奥多摩町史」