十三仏堂|荒綾八十八ヶ所霊場
十三仏堂の概要
十三仏堂は、足立区竹の塚にある名所旧跡です。十三仏堂は、もと旧保木間村の三ノ輪厨子によって守られてきた堂宇で、荒綾八十八ヶ所霊場の第33番札所だったといいます。現在は、三ノ輪町町会会館として使用されています。
名称 | 十三仏堂 |
---|---|
みどころ | 史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | 無料 |
住所 | 足立区竹の塚5-34-14先 |
備考 | 荒綾八十八ヶ所霊場33番札所 |
十三仏堂の案内
十三仏堂は、もと旧保木間村の三ノ輪厨子によって守られてきた堂宇で、荒綾八十八ヶ所霊場の第33番札所だったといいます。
足立区教育委員会掲示による十三仏堂の案内
この堂は、旧保木間村の三ノ輪厨子によって守られてきたもので、建造年月は詳らかではない。新編武蔵風土記稿には「庵、行基ノ作レル虚空蔵ノ木像ヲ安ズ」とある。
十三仏とは、初七日から三十三回忌までの十三回の追善供養のために組合わせた仏のことで、不動・釈迦・文殊・普賢・地蔵・弥勒・薬師・観音・勢至・弥陀・阿閦・大日・虚空蔵を指す。堂内には、この十三仏のうち、弥勒が欠け、大日が金剛界と胎動界の二体となっている。
十三仏は、高さ六十センチ前後の木像で、全部同一の手法で作られている。作者や年代の刻名はない。また中央に厨子にはいった飯岡権現像があり、この像には明治六年(一八七三)、高村東雲作の銘がある。高村東雲は高村光雲の師であり、当時、廃仏毀釈などで苦境にあった仏像彫刻界で伝統的な技法を守った人物である。
三ノ輪厨子十三戸の人々によって、これだけの仏を守護し、今なお、講中による行事が行われていることは大変珍しく、民族資料として貴重な存在であり、足立区登録有形民俗文化財となっている。(足立区教育委員会掲示より)
「ブックレット足立風土記保木間地区」による十三仏堂の案内
11世紀中頃草創と伝え、13体の追善供養仏(十三仏)がある。(「ブックレット足立風土記保木間地区」より)
新編武蔵風土記稿による十三仏堂の案内
(保木間村)
庵
行基の作れる虚空蔵の木像を安ず(新編武蔵風土記稿より)
十三仏堂の周辺図