湯島御霊社|文京区湯島の神社
湯島御霊社の概要
湯島御霊社は、文京区湯島にある御霊社です。湯島御霊社は、京都の御霊神社から御分霊を賜わり、東叡山大明院が上野に創建、宝永7年(1710)当地に遷座したといいます。
社号 | 御霊社 |
---|---|
祭神 | 崇道天皇、井上皇后、伊予親王、火雷天神、橘逸勢、吉備大臣、文屋宮田麻呂、藤太夫人 |
合殿 | 輿財恵門稲荷、大己貴神 |
境内社 | - |
住所 | 文京区湯島2-11-15 |
祭日 | 9月18日 |
備考 | - |
湯島御霊社の由緒
湯島御霊社は、京都の御霊神社から御分霊を賜わり、東叡山大明院が上野に創建、宝永7年(1710)当地に遷座したといいます。
「本郷區史」による湯島御霊社の由緒
御靈神社
湯島新花町六十一番地に在る無格社で舊く御靈八所神社と呼だが、大正十二年御靈神社と改めた。通俗には新花稲荷と云ふ。祭神は祟道天皇、井上皇后、他部親王、火雷髪、立花逸勢、吉備大臣、文屋宮田丸、富士太夫人の八座で、合殿に稲荷を祀つて居る。寶永七年、輪王寺宮の御隠殿を當所に營ませらるゝ時上野より移されたものである。(「本郷區史」より)
東京都神社名鑑による湯島御霊社の由緒
旧湯島新花町住人の氏神さま。通称「畑の稲荷」「大根稲荷」あるいは「新花稲荷」として一般の崇敬篤く、国家守護・皇后御産土神、住民擁護の祟社として東叡山大明院様によって、京都の御霊神社より御分霊を賜わり、宝永七年(一七一〇)現在地に鎮座した。
その後、土地の人びとが御神徳を崇敬して、産土の神と崇めるようになり今日にいたった。(東京都神社名鑑より)
文京区・文京区観光協会掲示による湯島御霊社の由緒
旧く怨霊の活動を鎮めるため御霊鎮祭が行なわれるようになり、特に著名なものは貞観五年(八六三)の神泉苑での御霊会とされている。これを契機に華やかな祭礼が営まれるようになった。
奈良時代から平安時代(七一〇〜一一九二)にかけては都を中心に盛んになり近世にはいると旅の宗教家によって各地方に御霊信仰が説かれて広がりをみせるようになった。六所御霊または八所御霊の名称があるが、御霊は習合する傾向をもち中小御霊は、より強力な御霊に統合されるという教義から出た名称である。
当御霊社は縁起によると旧く御霊八所神社と呼ばれたが大正十二年に御霊神社と改めた。通俗には「畑の稲荷」と呼ばれ祭神は崇道天皇、井上皇后、他部親王、火雷神、橘逸勢、吉備大臣、文屋宮田麻呂、藤太夫人の八座で合殿に輿財恵門稲荷並に大己貴神を祀っている。
宝永七年(一七一〇)輪王寺宮の御隠殿を当所に営ませる時に上野より移されたものである。
現在の社殿は太平洋戦争により灰燼に帰したるものを戦後、仮殿として復興して、さらに令殿本社殿の建立となったものであり、例年大祭を毎年九月十八日に執り行う。(文京区・文京区観光協会掲示より)
湯島御霊社の周辺図
参考資料
- 東京都神社名鑑
- 「本郷區史」