龍峰院。建長寺の塔頭寺院、鎌倉三十三観音霊場
龍峰院の概要
臨済宗建長寺派寺院の龍峰院は、蓬莱山と号し、建長寺境内にある建長寺の塔頭寺院です。建長寺十五世約翁徳儉(佛燈国師、元応2年1320年寂)が徳治2年(1307)創建したといいます。本尊の聖観音菩薩坐像は、鎌倉三十三観音霊場29番札所となっています。
山号 | 蓬莱山 |
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院号 | 龍峰院 |
寺号 | - |
本尊 | 聖観音菩薩坐像 |
住所 | 鎌倉市山ノ内101 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 鎌倉三十三観音霊場29番 |
龍峰院の縁起
龍峰院は、北条貞時が開基となり、建長寺十五世約翁徳儉(佛燈国師、元応2年1320年寂)が徳治2年(1307)創建したといいます。約翁徳儉(佛燈国師)は鎌倉の路傍に捨てられていたのを拾われ、大覚禅師(蘭渓道隆)の下で禅を学び、永仁3年に鎌倉長勝寺(廃寺)住持となり、その後東勝寺(廃寺)、浄明寺(現浄妙寺)、禅興寺(廃寺)、建仁寺の住持歴任したといいます。
新編相模国風土記稿による龍峰院の縁起
龍峯院
十五世徳儉が塔所なり。元享釋書曰、釋徳儉、相州人也。始其母、捨鎌倉縣之路傍、或収育福山之側、消長与群兒入寺、虞游大覚見之器許、乃就家乞之、納為弟子、又入宋地周游呉越、永仁3年、府帖領本郡長勝寺、次移東勝寺、浄明寺(現浄妙寺)、禅興寺、建仁寺、建長寺。元応2年5月19日化、歳76。病中賜号佛燈国師。
高僧傳曰、元応2年5月19日化。書偈曰、76年、不生不死。雲散長空、月行萬里、擲筆而化、門弟遵命、就子牧護庵、闍維乃分霊骨、樹塔相之龍峯上皇親灑宸筆、特賜佛燈国師無相之塔。(新編相模国風土記稿建長寺項より)
龍峰院所蔵の文化財
- 木造聖観音菩薩坐像
龍峰院の周辺図