福王寺。円覚寺塔頭福王寺の名跡、準西国稲毛三十三観世音霊場
福王寺の概要
臨済宗円覚寺派寺院の福王寺は、壽榮山と号します。福王寺は、古くよりの葬地だった当地に、慶長7年(1602)年に寂した僧雪□が、鎌倉円覚寺塔頭福王寺の名跡を移す形で創建したといいます。準西国稲毛三十三観世音霊場12番です。
山号 | 壽榮山 |
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院号 | - |
寺号 | 福王寺 |
住所 | 川崎市宮前区有馬5-14-22 |
宗派 | 臨済宗円覚寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
福王寺の縁起
福王寺は、古くよりの葬地だった当地に、慶長7年(1602)年に寂した僧雪□が、鎌倉円覚寺塔頭福王寺の名跡を移す形で創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による福王寺の縁起
(有馬村)福王寺
村の中央にあり、臨済宗鎌倉圓覺寺末、壽榮山と號す、開山は雪□慶長七年三月三日寂す、相傳ふ當寺は昔圓覺寺塔中に福王寺といへるありしが、廢寺となりしを官へ願ひ當所に再立して寺號とせしと。
何れの頃にや年代も傳へされど、開山を以ていはば天正慶長の事なるべし、本尊十一面観音立像一尺許なるを安ず、客殿四間四方あり、又境内に古碑あまたあれば、古くよりの葬地なりしにや、建武二年、建武四年丁丑十二月十六日、(建武四年とあれども建武は三年にして延元と改元す)、貞治四年六月、永享十三年、文明十六年十月等の古碑あり、此餘斷碑あまたあれど、文字摩滅して見えず。
吾妻権現社。客殿に向て左の方にあり、前に鳥居をたつ。(新編武蔵風土記稿より)
福王寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿