円覚寺。臨済宗円覚寺派大本山
円覚寺の概要
臨済宗円覚寺派寺院の円覚寺は、瑞鹿山と号します。弘安5年(1282年)、北条時宗が開基、無学祖元禅師を開山として創建しました。代々将軍家・天皇家の外護を受け、臨済宗の中心寺院として興隆、臨済宗円覚寺派の大本山として多くの塔頭・末寺を擁し、鎌倉五山の第二位です。
山号 | 瑞鹿山 |
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院号 | - |
寺号 | 円覚寺 |
本尊 | 釈迦牟尼仏 |
住所 | 鎌倉市山ノ内409 |
宗派 | 臨済宗円覚寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 臨済宗円覚寺派の本山、毎週土曜坐禅会 |
円覚寺の境内
円覚寺弁天堂
円覚寺弁天堂は、三門から仏殿に向って右側にある鳥居を上った小高い丘の山頂にあり、瑞鹿山(円覚寺)の鎮守として、正安3年(1301)創建したといいます。弁天堂横には、国宝に指定されている洪鐘の他、休息所として弁天堂茶屋があります。
弁天堂
執権北条貞時(時宗の子)が7日7夜江の島弁天に参籠し天下泰平、万民和楽を祈り霊夢を感じて大鐘を鋳造(正安3年、1301年)し、当山に奉納した。あわせて弁天堂を建立し、弁才天を祀り当山の鎮守とした。以来霊験あらたかにして所願すれば必ず感応を蒙むといわれて来た。又、この境地は眺望絶佳にして遠く富士山をも望むことが出来、多くの人々より賞賛されてきた。
因に当弁才天の祭礼は11月28日である。又、60年毎の己の年に大祭を行い、江の島弁才天と当山との間で盛大にとり行なわれる。(円覚寺掲示より)
円覚寺洪鐘
洪鐘(梵鐘)
正安3年(1301)に北条貞時が国家安泰を祈って鋳造、寄進した時の住持は西潤子曇、鎌倉第一の大鐘で国宝に指定されている。
物部国光の作で、形が雄大でありながら細部にまで緻密な神経がゆきわたり技法も洗練されている。
鎌倉時代後期を代表する梵鐘である。(文化庁・円覚寺掲示より)
円覚寺の塔頭
円覚寺(瑞鹿山)内に18塔頭あります。
円覚寺の縁起
弘安5年(1282年)、北条時宗が開基、無学祖元禅師を開山として創建しました。代々将軍家・天皇家の外護を受け、臨済宗の中心寺院として興隆、臨済宗円覚寺派の本山・鎌倉五山の第二として、多くの塔頭・末寺を擁しています。
境内掲示による円覚寺の縁起
当山は、臨済宗円覚寺派の大本山にして弘安5年(1282)の開創、開山は中国(宋)より渡来の仏光国師無学祖元、開基は鎌倉幕府の執権北条時宗公。国師は時宗公の熱心な招請に接し、弘安2年来朝、初め建長寺に住し、時宗公はじめ鎌倉の武将を教化し、多くの門弟を育てた。
時宗公は弘安4年再度の蒙古の来襲を撃滅した後、翌5年正法を興隆し、師恩に報じ、また文永・弘安の両役に戦死した敵味方の菩提を弔うために当山を建立した。
国師の流派を世に仏光派と称し、弟子に仏国国師、孫弟子に夢窓国師が出て、室町時代には国師の法孫は天下に満ち、五山の学僧の主流となった。
江戸時代やや衰微していたが、江戸末期に中興誠拙禅師が出、明治に至って今北洪川、釈宗演の二大禅師出生され、再び関東禅界の中心となり、禅風を門外に宣揚した。(境内掲示より)
円覚寺所蔵の文化財
- 絹本著色五百羅漢像 33幅(重要文化財)
- 絹本著色被帽地蔵菩薩像(重要文化財)
- 絹本著色仏光国師像(重要文化財)
- 紙本淡彩鍾馗図、山田道安筆(重要文化財)
- 紙本淡彩跋陀婆羅像、宗淵筆(重要文化財)
- 紙本著色虚空蔵菩薩像(重要文化財)
- 紙本著色仏涅槃図(重要文化財)
- 銅造阿弥陀如来及両脇侍立像文永八年銘(重要文化財)
- 木造仏光国師坐像(重要文化財)
- 髹漆須弥壇 1基・髹漆前机 1脚(重要文化財)
- 円覚寺開山箪笥収納品一括(重要文化財)
- 青磁袴腰香炉(重要文化財)
- 佛日庵公物目録(重要文化財)
- 円覚寺文書(重要文化財)
- 円覚寺境内絵図(重要文化財)
- 富田庄図(重要文化財)
- 円覚寺禁制(永仁二年正月日)(重要文化財)
- 円覚寺制符(乾元二年二月十二日)(重要文化財)
- 円覚寺年中用米注進状(弘安六年九月廿七日)(重要文化財)
- 無学祖元書状(七月十八日)(重要文化財)
- 北条時宗書状(弘安元年十二月廿三日)(重要文化財)
- 北条時宗書状 (七月十八日)(重要文化財)
- 定額寺官符(重要文化財)
- 寒山詩(五山版)(重要文化財)
- 足利義満筆額字 普現、宿竜、桂昌(重要文化財)
- 印章「無學」2顆(重要文化財)
- 絹本著色之庵和尚像 元弘三年自賛(帰源院)(重要文化財)
- 大休正念法語(弘安元年五月)(蔵六庵)(重要文化財)
- 木造地蔵菩薩坐像(伝宗庵)(重要文化財)
- 木造東明禅師坐像(白雲庵)(重要文化財)
- 絹本著色夢窓国師像(黄梅院)(重要文化財)
- 華厳塔勧縁疏(黄梅院)(重要文化財)
- 黄梅院文書百一通(黄梅院)(重要文化財)
- 銅造仏応禅師骨壺(続燈庵)(重要文化財)
円覚寺の周辺図